Teighaのdwg2018サポート時期

AutoCAD2018がリリースしてしばらく経つ。5年ぶりのdwg変更で2018形式になったわけだが、まだうちのCADの問い合わせでdwgが読めねーじゃねーかという話は聞いていない。永久ライセンスがなくなったので、AutoCAD2018を入手したユーザーは少ないのだろう。とはいえ、時間の問題で導入するユーザーが増えてくるので、2018形式のdwgを読めるようにしておかなければならない。
Teighaの対応がいつかということになる。Teighaのサポートフォーラムで聞いてくれた人がいた。回答は、6月のリリース4.3.0で、2018形式dwgに対応したい。「したい」って書きっぷりが微妙。英文では「We hope…」と書いてあった。6月って言えばあと1~2か月なので、ちょっと無理じゃないか。9月くらいになると予想しておく。
ところで2018形式dwgって何が変わったのか。多くの異尺度対応オブジェクト、ビューポートがある図面を開く保存する操作が速くなるらしい。あと、3Dソリッド、サーフェスがASMというジオメトリモデラが使われるようになったって。前半はレイアウト(ペーパー空間)を使った時の話だし、後半は「なんちゃって3次元」のAutoCADの3次元機能の強化に関わることなので、多くのユーザーに関係ない。

dwg2018形式が決定

オートデスクさんのニュースリリース3月版
ポイントだけ引用する。
>DWG /DXF形式のバージョンが 2013 から 2018 に更新されました。
2013から5年ぶりの変更だ。
他に強化されているのは何かをサマってみる。
・外部参照のパスを簡単に編集できる
・PDFから読み込んで図形になっている文字をSHX文字として認識
・画面の外側に出たオブジェクトを選択する機能を追加
・携帯端末用のモバイル アプリがサブス特典で利用可能
どれもどうでもよく、そしてdwg形式変更につながっていない。
上記はまだ機能強化のほんの一部だと思われるので、情報が出てくるのを待とう。
しかし、2013のときも同じような状況だったんじゃないか。。。
そうなってくるとOmegaという開発コードは何だったのかってことになる。
ギリシャ文字の最後の文字のOmegaってことだから、2013形式の最後なのかと思っていたが、別の考え方をすると2018形式が最後のデータ形式になるってことなのか。それともAutoCADというネーミングの最後のバージョンなのか。

Teighaを使う日本企業

ODA Members of JAPANという記事を2008年に書いた。
56社の日本企業がOpen Design Allianceと契約していたという実態だった。
それから約8年経ってどうなっているかを明らかにしてみる。
以下、ODA Memberリストから引用。
※2015/12/13現在で、アルファベット順
※URLに「.jp」が含まれるものを抜き出した
※リンク切れは除いた
[Founding Members](1社/全38社中)
アンドール株式会社
[Commercial Level Members](69社/全757社中)
アイサンテクノロジー株式会社
アルファテック株式会社
株式会社オルタテック
株式会社建築ピボット
株式会社エーエスエー・システムズ
アジア航測株式会社
株式会社ビィーシステム
ベルソフトウェア株式会社
株式会社ビーガル
株式会社ビッグバン
株式会社ボルク電子
株式会社C&Gシステムズ
株式会社シーセット
株式会社シビルソフト開発
株式会社コンピュータシステム研究所
株式会社シーピーユー
株式会社シーワークス
株式会社デザイン・クリエィション
株式会社エリジオン
株式会社フォーラムエイト
株式会社フレスコ
株式会社富士通九州システムズ
株式会社富士通システムズ・ウエスト
福井コンピュータ株式会社
五大開発株式会社
株式会社日立産業制御ソリューションズ
株式会社日立製作所
ホンダエンジニアリング株式会社
iCAD株式会社
株式会社インフォマティクス
株式会社アイ・エス・テクノロジー
IS株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
株式会社ジャパンテクニカルソフトウェア
青森日揮プランテック株式会社
川田テクノシステム株式会社
株式会社建設システム
株式会社構造計画研究所
倉敷紡績株式会社
倉敷機械株式会社
ラティス・テクノロジー株式会社
株式会社ライブステップ
株式会社マイクロアーツ
三菱電機エンジニアリング株式会社
株式会社ムトーエンジニアリング
株式会社ニコン・トリンブル
株式会社NTTファシリティーズ
株式会社NYKシステムズ
株式会社OSK
株式会社ピースネット
株式会社フォトロン
株式会社ルートプロ
株式会社三英技研
佐鳥電機株式会社
シグマ株式会社
新東工業株式会社
株式会社ステップス・アヘッド
株式会社システムアイ
株式会社システムズナカシマ
タクテックス株式会社
株式会社タイワ
太陽工業株式会社
株式会社テクノソリューションズ
日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社
株式会社ワコム
株式会社横河技術情報
株式会社四電工
株式会社ワイ・エス・エス
株式会社図研
こうやってリストアップしてみるとけっこうな数の日本企業が
Teighaを使っていることがわかる。
70社もあって、そこでレベルは違うにせよ、DXF,DWGを解析する仕事に
取り組んでいる人間がいるってわけだ。
おもしろい。

Teighaラスター出力の実力

CAD日記らしく、最近注力しているTeighaについて。
今さらながらTeighaについて軽く説明してみよう。
Teighaは、AutoCADクローンCADのエンジンとしての長い歴史があるものだが、
おいらが注力しているのはDWGの変換エンジンとしての利用。
CADがDWGを読み込んだり書き込んだりするのに、DWGの中身がわからなきゃ
話にならんわけで、それを助けてくれるコンポーネントなのだ。
CADにこだわる必要もなくて、何らかのアプリがCADの国際的デファクトスタンダード
であるAutoCADのDWGを解釈したいってのもある。
AutoCADが国際的な事実上の標準である一方、日本ではそうでもなくて国産CADが
まだまだ生き残れているってのもあって、それゆえにおいらがメシを食えている
ってのもある。
さて、Teighaのラスター出力である。
昔DWGビューアを作ったことがあり、ビューアで画面で見るだけじゃ
つまらんと思って、ラスター(BMP、JPEG、PNG)で出力できるようにしてみた。
紙への印刷もって考えたんだけど、その奥の深さに辟易して半端な状態に
なっているということは、今回の話には関係ない。
BMPにするのが簡単にできたので、BMPをあるツールを使ってJPEGやPNGに
変換できるようにしたのだった。
最近PDFがいろんなところで注目されているという話を少し前にした。
複合機でスキャンしたデータがPDFになるってのが話しの入り口だ。
(JPEGやTIFFにすることもできるが扱いやすさからPDFがよく選ばれる)
そのPDFをアプリでプログラム的に読み取ろうとするとき、壁がある。
PDFはAdobe Readerや何らかのフリーソフトがあれば見れるけれども、アプリとして
その中身を閲覧するには、PDFレンダリングエンジンが必要でそんなものがタダで
そこらに落ちているものではなかったりする。
そこで登場するのがTeighaなのだ。
TeihaはPDFレンダリングエンジンとしてVisual Integrity社の技術を取り込んでいて、
PDFを扱うことができる。
Teighaはタダってわけではないので、手軽に使えないけれども、おいらが長いこと
使っていたものなので、おいらにとっては手軽ってこと。
PDFに注力しはじめたのはCADの世界がけっこうはやくて、CAD図面にPDFを
配置して下書きとして使おうっていう発想があったのだ。
そこでおいらが実装したのが以下の処理だ。
空のDWGにPDFを配置して、PDFで全体表示してラスターファイルとして保存する。
今回調査したところ、saveRasterImageでBMPだけでなくJPEG、TIFF、PNG、GIFにも
変換できることがわかった。
なるべくTeighaだけで完結させたかったのだが、以下いくつかの問題が表面化した。
・解像度(DPI)が指定できない
・TIFFのG4のような白黒2値化を行う際のしきい値が指定できない
この2つの問題をクリアするべく、Teighaの調査をタラタラとやっていたのだが、
最終的にはできないという結論にたどり着いた。
「BMPをあるツールを使ってJPEGやPNGに変換できるようにした」ということを上で書いた。
そのツールがImageKitだ。
これまたタダってわけではないけれども、昔からちょこちょこ使っていたものだったので、
とっかかりはつかむことができた。
ImageKitで解像度と2値化の際のしきい値設定を行う方法がわかった。
ということで、TeighaでBMP化して、ImageKitでファイルタイプ、解像度、2値化のしきい値
設定を行う仕様とした。
ここで新たな問題が出た。
Teighaによる出力結果をImageKitで処理するために、一時ファイルを作るように
したのだが一時ファイル読み書きでディスクIOが発生してオーバーヘッドがかかる?
Teighaの出力結果はsaveRasterImageを使う限りファイルにしかならないが、
convertRasterImageを使うと何やらメモリーストリームみたいなクラスで受けることが
できた。
一方、ImageKitはファイルからの入力(IKFileLoad)以外に、メモリーからの
入力(IKFileLoadMem)ができることがわかり、その引数がHANDLEだった。
OdMemoryStream→OdBinaryData→GlobalAllocしたメモリーのHANDLE
TeighaとImageKitのあいだをオンメモリーでつなぐことができたのだった。
一時ファイルを作って変換するものとオンメモリーで変換するものの時間を計ってみた。
たいして時間に違いが出なかった。。。
そう、具体的に問題が出たということではなく、懸念事項があったというだけの話
だったのだ。
でもまあ、いろいろと勉強になったのは確かでおもしろいテーマでもあった。
ともあれ、PDFのラスター化について一定の結論が出たのだった。
Teighaは仕事でもあり、趣味でもあるってところか。

超ニッチだけどTeighaが使えるってことが広まってきたか

おいらのCAD人生においてTeighaは重要な位置づけであり、
今後しばらくはミニバブルが来たような状態になるのではないかと、
期待も含めて予想している。
まず、Teigha=ティーガだということを知っている人が少ない。
ティーガは何なのかを知っている人も少ない。
ティーガをTeighaと書ける人は日本で10人くらいかもしれない。
長年こつこつと研究を重ねてきたわけだけれども、CADを知らない人に
注目されるようになったきっかけはPDFだ。
AutoCADがPDFアンダーレイという図形を追加したので、CADでも
PDFをレンダリングできなきゃいけなくなったのだ。
PDFがISO標準になったことも関係して、Adobeだけのものではなくなり
世界中のソフトウェア開発メーカーがこぞって参入してきている。
PDFはベクトルデータを表現できるので、CADデータと似ている。
Teighaは、PDFをレンダリングする力があるってのがポイントだ。
PDFをAcrobatなしで、きれいな状態で画面に表示したいっていう要求が
身近で2件発生したので、ちょちょいとそんなアプリをつくってみた。
Teighaの開発元であるOpenDesignAllianceは、PDFを扱うエンジンとして
Visual Integrity社
のコンポーネントを使っている。
PDFとは別の話しとして、本来の目的であるAutoCADデータの解析がある。
外部参照と聞いてピンとくる人は、CAD業界には多くいる。
外部参照の参照方法には、相対パス・絶対パス・パスなしの3種類がある。
あるDWGファイルを別のフォルダに移動した場合、相対パスとパスなしの
外部参照がリンク切れを起こしてしまうので、何とかしたいって話だった。
1.DWGファイルを開く
2.ブロックテーブルを一個ずつ確認していく
3.ブロックが外部参照かどうかを判定する
4.外部参照パスが絶対パスでなければ、DWGファイルパスと合わせて絶対パスを作る
5.ブロックの外部参照パスに絶対パスをセットする
6.別名のDWGファイルとして保存する
こんなレベルのことは、おいらがこれまでやってきたことを抜き出すだけでよいので、
おちゃのこさいさいだったりするんだけれども、Teighaをはじめて使う人だったら、
たっぷりの時間が必要なんだろうな。
依頼者には、サイゼリヤのボトルワインマグナムを要求しておいたが、
ちょいと安売りしすぎたかと後悔しはじめているところだ。
他に、こんなのも売れるだろうというTeighaの技術を挙げておく。
・ブロックのクリップ(別名XCLIP)が有効な状態でブロック分解する
・PDFアンダーレイを画像イメージに変換して、機能が低いCADでも読めるようにする
・画層ごとの一覧をサムネイル表示する
・レイアウト(ペーパー空間)の図面ををモデルの図面に変換する
Teighaを使いこなしているランキング1位 in Japanは、おいらだと思う。
超ニッチなのも間違いないから、母数が100人くらいだ。
DWGをそこそこ読み書きできるCADが100個くらいだからという根拠。
もっとTeighaの技術が評価されるようになるべく、世にその成果物を
出していって、さらには母数の100人が300人500人と広がっていくように、
Teighaのエバンジェリスト(伝道者)になってみたいものだ。

TeighaのPDFサポートその後

TeighaのPDFサポートのその後の話です。
Teigha(旧OpenDWG)のベースの契約だけではPDFを扱うことが
できないため、追加契約が必要となる。
デモ版での基本的動作の確認がとれため、追加契約を行い、
仮実装が完了したので報告する。
PDF Support Moduleと呼ばれ、追加契約に年間$500が必要となる。
ベース契約の開始時期により、その$500の支払いは変化する。
実例で言えば、ベース契約の開始が9月であるところ、
PDF Support Moduleの申し込みが12月だったので、むこう9ヵ月間の
月割りで$500×9/12=375ドルとなった。
そして、今年9月の契約更新のときは、まるまる$500が上乗せされる。
PDF Support Moduleの実体。
DLL版しかないので、現状LIB版を使っている場合は注意が必要。
LIB版はないのかと問い合わせたら、使っている外部モジュール
(Visual Integrity社)の関係で、ないという返事だった。
Teighaには、3.9.1とか4.0.1というバージョンがあるところ、
PDF Support Moduleは、原則最新版の4.0.1でしか公開されてない。
どうしても3.8.1で使いたいと要求してみたら、Webにアップしてくれたので、
言えば何とかなるのかもしれない。
デモ版では、PDFに電子透かしが入っていて、モジュール初期化
処理の度にメッセージボックスが表示されるという制限があるところ、
正式版ではこれら制限がなくなっていることを確認した。
世にはPDFを扱うためのライブラリが多くある模様。
でも、CADベンダーだったらDXF,DWGを扱うためのTeighaを
すでに契約しているわけだから、Teighaの追加契約がお得だ。
これがあれば、AutoCADのPDFアンダーレイを自社CADに取り込むことが
できて、さらには自社CADにPDFアンダーレイ的な図形を追加する
という構想があるなら、ベストチョイスになる。
CADのデファクトと電子文書のデファクトを両方ゲットできるのだ。

ワイプアウト

ワイプアウトなんて言葉は、日本語ではなじみがない。
拭き取る、一掃するという意味で、サーフィンにおいては波に煽られて
ひっくり返ることらしい。
AutoCADのワイプアウト(WIPEOUT)の話題。
領域を隠す図形である。
昔はAutoCAD標準の機能ではなく、Expressツールを別に入れないと
使えないものだったが、今では標準で使うことができる。
閉じた連続線によって構成されていて、その領域の下にある図形を隠す。
輪郭図形は線だけで、円弧や曲線では表現できない。
下にあるっていうのがミソで、上にある場合は図形を隠さない。
上か下かは表示順序によって制御される。
データ構造的な話。
DXFリファレンスでは、10,20,30が挿入点で、11,21,31と12,22,32ベクトル点と
書かれているが、これらは無視してよい。
重要なのは、91のクリップ境界の頂点数と14,24の頂点座標である。
この頂点座標だけでワイプアウトは表現できる。
どうして意味のない座標があるかというと、ワイプアウトが
画像イメージの派生エンティティだからだ。
領域の中に画像を描くか、何も描かないかの違いだから、
いっしょくたにしたようだ。
画像とワイプアウトが似たもの同士というわけだが、違和感を感じる。
前述の挿入点とベクトル点だけでなく、画像固有と考えられる明るさ・
コントラスト・フェードなんて情報がワイプアウトで使えたところで
何の意味もない。
ワイプアウトは、シンプルに座標列があるだけでいいんだから、
独立した図形としたほうがよかったのではないだろうか。

DXFハンドブック 第2版

10年振りの改定版が出ているのに気付いたので早速購入。
なかなか売ってないかなと思ったら、会社近くのくまざわ書店にて発見。
価格は高いがその価値あり。

DXFハンドブック 第2版

DXFハンドブック 第2版

  • 作者: 落合 重紀
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 2013/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

このシリーズの本を買うのは3冊目。
20年程前に某CADのDXFコンバータの担当になり、情報が極度に
少ない中この本に出会い、辞書替わり使い始めたのだった。
最初は何のことやらよくわからなかったわけだが、この本のおかげで
今ではたいていのことが頭に入っている感じ。
とは言え、知らないこともいくつかあるわけで、それを補うために
今でもこのシリーズの第1版は、会社の机の上の目立つところに
配置してある。
今回のこの2版、1版よりも一回り大きくなっていて、絵が増えていて、
ところにより小さい字で多くの情報が出ている。
ザッとみたところ、書き加えられているところがたくさんありそうだ。
ここはCAD日記なわけで、AutoCADやDWGについて書くべく
立ち上げたわけだから、ここらでこの本からテーマをもらって、
ちょいと掘り下げた記事でも書いてみるかと、少し気持ちが高ぶってきた。

TeighaのPDFサポート

AutoCADがPDFアンダーレイ(PDFUNDERLAY)を配置できるように
なったのは、AutoCAD2010からだった。
CAD図面の下書きとして、ラスターイメージ(JPEGやTIFF)を配置する
ことは前からできていたことだったが、電子ペーパーのデファクトで
あるPDFでもそれを可能にしたということだ。
久しぶりのTeighaの話題である。
Teighaは、OpenDesignAlliance(以下ODA)が提供しているAutoCADの
DXF・DWGファイルを解析するためのライブラリで、解析結果を
自社CADなどのデータに変換することを目的としている。
TieghaがPDFをサポートし始めたというのは、数年前から知っていたが、
そこには3つ問題があった。
1.年間$500の追加費用がかかる
2.試しに使ってみてどんなものかを確認することができない
3.ドキュメントが全部英語で書かれている
先日、軽い気持ちでODAのサイトをのぞいたら2つ目の問題が解消していた。
デモ版が用意されていたのだ。
デモ版実装の手順は、以下の通り。
1.ダウンロードしたモジュールを実行ファイルフォルダに配置する
2.ソースコード中のodInitialize()の後に以下1行を追加する
 odrxDynamicLinker()->loadModule(L”PdfModuleVI.tx”);
3.プロジェクトをビルドする
デモ版だけあって、以下の制限事項があった。
・loadModuleの度にメッセージボックスが表示される
・PDFに透かしが表示される。
金を払っていないのだから、これくらいは当たり前だろう。
PDFを画像化する目途がたった。
画像ファイルにしてしまえば、某CADに画像として配置することが
できて、AutoCADのPDFアンダーレイを読み込んだことになる。
もしPDFのレンダリングする機能が使えるなら、画像化などせずに
PDFのままCADに取り込んでしまうことも考えられる。
つまり、某CADにおいてもAutoCADのPDFアンダーレイと同等の
図形を追加して、変換してしまおうというわけだ。
これはいける感じだ。
以下4つの具体的な提案をして、関係者にアピールしてみよう。
1.PMツールの変換対象図形にPDFアンダーレイを追加する
2.某CADの変換対象図形にPDFアンダーレイを追加する
3.某CADの新しい図形として下書きPDFを追加する
4.某グループウェアのPDFをサムネイル画像に変換する機能
 今のめんどうな処理からTeighaを利用したものに変える
これだけメリットがあれば、年間$500(日本円で約5.4万円)は
安いものだ。(1人の1日分の人件費より安い)
英語の問題は、気合と根気で何とかなるだろう。
久しぶりにプログラマの血が騒いできた。

Teigha3.8

AutoCAD 2013が出てから半年ちょっとが経過。
3年ごとのデータ変更の年だったわけだが、まだ2013形式のDWGは
世にそれほど出回っていない。
なぜなら、2013形式データを読み書きできるのはAutoCADをはじめとした
Autdesk製品だけしかないからだ。
Teighaは、AutoCADデータ(DWG,DXF,DWF)を読み書きするための
コンポーネントライブラリで、非AutodeskのCADベンダーならどこでも
使っているものである。
年間3000ドルで、使用権を得られるのはたいへんリーズナブルだ
3.8というバージョンで2013形式に対応する。
この11月末には、その準備が整うようだ。
毎年リリースされるAutoCAD、高額なバージョンアップ費用、
2次元機能についていえば大して強化する余地のない状況。
果たして、どれだけのユーザーがAutoCAD2013を使っているだろう。
毎年の恒例行事として、新しいAutoCADをインストールして、
ただその行為自体に満足しているだけのような気がする。
デスクトップにあるAutoCAD2013のショートカットが、なんだか
むなしく見えてくる。

Teigha3.3.1

DWGdirect改めTeighaの3.03.01がリリースしたのは、6月の最終日である30日だった。
リリース予定を、The end of Juneと公言していたのをかろうじて守ったことになる。
その弊害だろうか、その1週間前に報告したバグが修正されていなかった。
#7124
Drawing with dimension
Load attached file in OdaMfcApp.exe. Run recompute dimension block.
Result is “1,017” -> “1017”. Comma is disappear. There is problem with
thousands separator.
寸法の数値における桁区切りのカンマが、寸法再計算処理において抜けるというもの。
1.14.05という限りなく古いバージョンでは、正しく動作していたものが、
いつの頃か動かなくなっていたことに気付いたのは、ごく最近の話だ。
3.03.01がじき出ることがわかっていたから、慌てて慣れない英語でバグ報告するも、
結果的にはリリース時期を優先して、後回しにされてしまったようだ。
きっと他にも後回しにされたバグがあっただろう。
なぜなら、今回のリリースで修正されたバグはたったの16件だったから。
3.03.00のときが319件の修正だったことに比べれば極端に少ないことがわかる。
リリースに要した時間が3.03.01で2ヵ月、3.03.00が6ヵ月ということもあるが、
まったく比例していないことはあきらかだ。
いやはや、世の中期待通りうまくいくことは少ないものだ。
理不尽ですな。

Teigha3.3

DWGdirectはTeighaという新しいブランド名に変わり、
3.3というバージョンを昨日リリースした。
英文での記事はこちら。
4月の初めに出るといわれていたのが、4月末に変わり、
結局5月の初めにリリースしたので、当初の予定から1ヵ月遅れとなった。
いくつかのバグ報告案件がなおったはずなので、早速試してみたいところだが、
直後の今試すのは得策ではない。
アップしたファイルが足りなかったり、ちょっとしたミスで再公開ということが
過去にあったような気がするので、こなれてきた1週間後くらいが妥当だろう。
せめて、上記でリンクを貼ったニュースリリースを日本語に翻訳しておくだけ
にとどめておくことにする。
『ODAは、Teigha開発プラットホームバージョン3.3を、新しいブランドとして発表』
2010年5月4日 フェニックス(アリゾナ)
Open Design Alliance(ODA)は今日、Teighaソフトウェア開発プラットホームの
バージョン3.3のリリースを発表しました。
ソフトウェア開発プラットホーム中の新しいTeigha(ティーガと読む)ブランド名に加えて、
この最新のリリースはパフォーマンス強化、アプリケーション開発者指摘のバグ修正、
および .dwgファイルから参照されるPDFファイルのレンダリングサポートを提供する
新しいモジュールの追加により、大きい柔軟性を提供するように設計された
インタフェースの変更を含んでいます。
Teighaブランド名はプラットホーム中で適用されます。
DWGdirect → Teigha (for .dwg files)
DWGdirectX → TeighaX (for .dwg files)
DWGdirect.NET → Teigha.NET (for .dwg files)
DGNdirect → Teigha (for .dgn files)
ADTdirect → Teigha (for Architecture)
C3Ddirect → Teigha (for Civil)
DRX → Teigha Extension
OpenDWG Specification → Open Design Specification (for .dwg files)
OpenDWG → Teigha Classic (for .dwg files)
EveryDWG → Teigha File Converter
ODA社長アーノルドは述べました。
「新ブランド名でODAプラットホームをリリースすると、ODAがメンバーに提供するものに
関して多くの情報が集約されます。」
ODAメンバーは、全体のTeigha開発プラットホームの1つ2つ、または多くの
コンポーネントを使用します。
それら自身のソリューションを築き上げるために、第三者の技術を統合します。
私たちは、新しいTeighaブランド名で、高いパフォーマンスを持つCADとグラフィック技術を
我々のメンバーに広げ続けます。
バージョン3.3は、今すぐにでもwww.opendesign.comから、
世界中のODAメンバーによってダウンロード可能です。
※注意
PDFのレンダリングが可能なモジュールが追加されたと言っているが、
これを利用するには別料金が必要になることに変わりはない。
追加で500ドル払えばいいのだが、それによって得るものを考えると
ちょっとexpensiveだ。

消えゆくOpenDWG

www.opendwg.org がなくなった。
お気に入りに入れていて、ほんの3日前までアクセスできていたのが、
今日アクセスしようとしたら、つながらなかった。
一瞬メンテナンス中かと思ったが、すぐに違うことに気付いた。
www.opendesign.com にはつながったから。
そう、Autodeskとの和解条件である「dwgという名前を使わないこと」を
守るために、旧URLであるopendwgを捨てたということだ。
OpenDWGがOpenDisignAllianceに変わったのは、ずいぶん前のことだから、
www.opendwg.org を無効にしたことは、それほど大きなことではない。
ODAとしても特にアナウンスすることなく、静かに消し去ったというところか。
DWGdirectは、Teighaになったし、
OpenDWGは、OpenDesignAllianceに完全移行した。
名前が変わることで、Teighaのリリースが約1カ月遅れている
という事実だけでも、困った話だ。
ということで、Teigha3.3は4月末にリリースするし、
OpenDWGという名前は、消えてゆくわけだ。
さみしいね。

Teigha

Teigha=ティーガ、とのこと。
DWGdirect 新ブランド名 Teigha (ティーガ)
ODAのAutodeskとの戦いの結果は、DWGdirect・OpenDWGといった
すでに商標登録していた名前を捨てることだった。
OpenDWG⇒OpenDesingAllianceと名前を変えた時点で、
そこまでする必要があるのかとがっかりしたものだが、
やはり巨人Autodeskの力は偉大なものだと実感していた矢先、
DWGdirect⇒Teighaというところまできたわけか。
DWGdirect3.03.00が、4月の初旬に出るという話だったのが、
4月下旬リリースに変更になったのも、このネーミング変更が
影響しているのかもしれない。
いくつかのバグ報告の結果が、そろそろ反映されてくることに
期待していたおいらにとっては、さりげない失望という感じか。
CAD業界の不況は底なしだ。
Ebatechの人も以下のように言っている。
>景気低迷とともに、CADビジネスの衰退…
>かなり淘汰されてきたように思います。
>このような状況の中で、いかにして生き残るか?
>が試される時代となりました。
Autodeskの寡占状態が加速している。
理由なく売れるCADは、AutoCADだということを耳にした。
どんな戦略も、AutoCADというブランド力にはかなわない。
ユーザーが欲しがるAutoCADを売ろうとすれば、
価格競争から逃れることはできず、利益など出ない。
国産CADがいくらがんばって、独自の機能を実装しようとも、
データ交換はDWGで、CAD=AutoCADという神話はくずれない。
いやはや、CADで食っていくのは厳しいですな。
AutoCADとDWG、やっぱ注力しなければいかんですわ。

DWGdirect 3.0

ついに出た。
AutoCAD2010DWGの解析ができるDWGdirectの新バージョン。
まだAlpha版だが、けっこう出来がいいらしい。
AutoCAD2010のサンプルを一通り読めるとのこと。
2010が出てからまだ3ヶ月くらいしか経っていないわけだから、
ODAの開発者はけっこう力を入れていたようだ。
10月くらいには製品版が出て、2010形式DWGの解析が可能になるだろう。
2010形式DWGを2007形式DWGに変換してしまえば、あとは既存のプログラムを
そのまま使えるので、最低限の修正で対応が可能だ。
ていうか、3年前も同じように2007形式を2004形式に変換しただけだったので、
2010形式を一気に2004形式に変換する必要があるのか。
Beta版が出たら本格的に触ってみようと思う。
なかなか時間をとるのが難しいけれど。

Drawing

DWG=drawingの略称。
海外CAD事情 566号「商標ウオッチ:“俺の”DWGを返せ」を読んで、初めて知った。
drawingと言えば、図面。
こんな単純な意味合いだとは知らなかった。
CADソフトのデータ交換形式として、最もよく使われているDWGファイル。
AutoCADのネイティブファイル形式であり、データ構造が公開されていない。
欧米でのAutoCADによる業界の寡占が進み、日本でもAutoCADが
じわじわとその勢力を広げつつある。
日本では、国産の中小CADメーカーが多く残っているが、
これは世界的にはめずらしいことらしい。
欧米各国では、AutoCADやMicroStationのような巨大CADメーカーによって、
弱小CADメーカーは淘汰されてしまっている。
少し前までは、DXFがデータ交換の主流であった。
テキストファイルのため、ファイルの中に何が記述されているかを
簡単に確認できる。
データ構造が公開されていて、誰でもその情報を得ることができる。
しかし、テキストファイルであったがために、ファイル容量が大きくなりやすい
ことが大きな問題だった。
また、OSごとに改行コードが異なることによって、トラブルがおきることもあった。
MiniCAD(現VectorWorks)が保存したDXFの問題として、よく知られている。
DXFとDWGは、本質的には同じものだ。
DWGのほうが若干保持できる情報が多いという話を聞いたことがあるが、
それは非常に例外的な情報で、それが保存されないことで困るケースは、
ほとんどないだろう。
DWGはAutoCADのネイティブフォーマットで、DXFは中間ファイルフォーマット。
ということから、「DWGのほうが安心」という空気が出来上がった。
DWGのデータ構造は公開されていない、と先に述べた。
AutoCADの開発元であるAutodeskは、データ構造を公開していない。
しかし、非AutodeskのCADソフトの大半は、DWGの読み書きが可能だ。
公開されていないデータを読み書きするために、どうしているか?
OpenDesignAlliance(以下ODA)のDWGdirectを使用している。
(OpenDWGのDWG解析コンポーネントと言ったほうがわかるか。)
Autodeskとは対立的な立場にいるODAが、AutoCADのネイティブファイルである
DWGを読み書きするためのコンポーネントを有料で配布しているのだ。
ODAの成り立ちについて触れてみる。(IntelliJapnサイトから一部引用。)
発端は、1990年代にMarComp社がDWGファイルへ直接アクセスできる
ツールキット(AUTODIRECT)を開発したことだった。
これが関係してか、Autodesk社はMarComp社を、ADNから除名する。
その後、Visio社がMarCompを買収。
Visio社はAutodesk社と戦うため、CADデータベースのオープン化戦略をとる。
非営利団体のOpenDWG Allianceを設立し、買収したMarComp社の資産を
無償で提供する。
そして、世界中のCAD/CAM関連企業に参加を呼びかける。
その後、Microsoft社がVisio社を買収。
この時点ではVisio社とODAは、完全に分離していたものと思われる。
でないと、Autodesk社とMicrosoft社は対立関係ということになるが、
そんな話は聞いたことがないので。
「俺のDWGを返せ!」(Autodesk社いわく)
海外CAD事情の記事は、そういう話だ。
SolidWorks社が、DWGgatewayという名前を商標登録していることに、
Autodeskがかみついている。
AutodeskがDWGを商標登録していないので、SolidWorks社は
DWGという名前を使用しているだけなのに。
DWGは、drawingという一般名詞の略称なので、
商標登録できなかったという背景があるようだ。
自分の意図とは関係なく、いつのまにかDWGが広まってしまって、
自分の手を離れたところで、返せと主張している。
この戦い、Autodesk社に分が悪い。
DWGは誰のものか?

DRX SDK

まずは、CAD Japan のニュースを読んでもらいたい。
[ポイント]
・無料でダウンロードできる
・DWGdirectを用いたアプリケーションの機能を拡張する
・C++を利用する
次に、Open Design Allianceのニュースリリース。(英語)
[ポイント]
・エンドユーザが、カスタム図形やカスタムコマンドを作成できる
・ADTdirectの建築パッケージは、壁、屋根、階段などを実装するのに
 内部的にこの技術を使用している
・DRX SDKの開発への投資は、オープンなCADデータ交換を促進する
DRXとはいったい何だろうと思って調べてみた。
要するに、IntelliCADのようなCADを作るための開発環境ということか。
上で、エンドユーザーと言っているのはCADベンダーのことで、
図面をかく人のことではない。
IntelliCADとは、AutoCADと高い互換性を持つ低価格のCADのこと。
IcadWebのEBAさんが第一人者で、こちらのサイトで最新の動向を説明をしている
IntelliCADはもともと1つの組織から始まったが、今ではいくつかの組織に
分岐していて、それぞれがCAD製品を出している。
その大元となるのが、DWGdirectを作っているODAとなるのだろう。
そして今回、ODAがDRX SDKをリリースしたことにより、
IntelliCAD系のCADが大きな影響を受けるそうだ。
既存のアプリケーションのつくりを一新していたり、
また新規参入が増えると予想されている。
それからDRXは、AutoCADのARXに対抗するという意味合いがある。
ARXは、AutoCAD上で高速に動作するカスタムコマンドを作成することが
可能なもので、非常に柔軟で融通のきく開発環境と言える。
「CADをつくる」までいく必要はなく、AutoCAD上で便利なコマンドを
作成できるという位置付けだ。
IntelliCADには、今までARXに匹敵する機能がなかったので、
そこを補うための機能とも言える。
C++で開発しなければならないという点で、ややハードルは高いけれども。
AutoCADにあって、IntelliCADになかった機能が1つ追加されたということか。

ODA Members of JAPAN

Open Design Allianceに参加している日本の企業をピックアップしてみた。
AutoCADのファイルフォーマットであるDXF,DWGを読み書きする
アプリケーションを保有している日本企業ということになる。
Founding Memberは、ソースコードを入手できて、
ODAライブラリを使用したプロダクトを無制限に販売できる。
料金は、初年度$25,000、次年度以降$12,000。
Sustaining Memberは、ソースコードを入手できないが、
ODAライブラリを使用したプロダクトを無制限に販売できる。
料金は、初年度$5,000、次年度以降$3,000。
Commercial Memberは、ODAライブラリを使用したプロダクトを社外に
対して100ライセンスまで販売できる。
料金は、初年度$2,000、次年度以降$1,500。
Associate Membershipは、研究目的あるいは社内でのみ利用できるもので、
販売することはできない。料金は、初年度$250、次年度以降$100。
(企業名は公表されていない。)
以下、ODA Memberリストから引用。
※2008/04/28現在で、アルファベット順。
※URLに jp が含まれるものを抜き出しただけなので、
 抜けがあるかもしれない。
[Founding Members](2社)
アンドール株式会社
日本アイビーエム・アプリケーション・ソリューション株式会社
[Sustaining Members and Commercial Members](54社)
アイサンテクノロジー株式会社
アルファテック株式会社
株式会社建築ピボット
アークジャパン株式会社
株式会社エーエスエー・システムズ
アジア航測株式会社
株式会社 ビィーシステム
株式会社ビッグバン
株式会社ボルク電子
株式会社シーセット
株式会社シビルソフト開発
株式会社コミュニケーションシステム
コンピュータエンジニアリング株式会社
株式会社シーピーユー
株式会社シ-ワ-クス
株式会社デザイン・クリエィション
株式会社エリジオン
株式会社フォーラムエイト
福井コンピュータ株式会社
株式会社グラフィックプロダクツ
株式会社日立アドバンストデジタル
株式会社日立製作所
株式会社アイ・エス・テクノロジー
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
川田テクノシステム株式会社
株式会社建設システム
倉敷紡績株式会社
ラムズ株式会社
ラティス・テクノロジー株式会社
株式会社マイクロアーツ
三菱電機エンジニアリング株式会社
武藤工業株式会社
株式会社ニコン・トリンブル
株式会社NTTファシリティーズ
株式会社エヌ・ワイ・ケイ
株式会社OSK
株式会社ピースネット
株式会社フォトロン
株式会社クエリ・ソリューションズ
株式会社三英技研
株式会社ソキア
株式会社ステップス・アヘッド
株式会社システムアイ
株式会社システムズナカシマ
タクテックス株式会社
株式会社タイワ
株式会社高岳製作所
株式会社テクニカルスタッフ
株式会社テクノソリューションズ
株式会社ウチダデータ
株式会社ワコム
株式会社横河技術情報
株式会社ゾディアック
株式会社図研

線種生成モード

ポリラインには、線種生成モードという情報がある。
[システム変数 PLINEGEN] (AutoCADヘルプから引用)
ポリラインの頂点での線種パターンの生成方法を設定します。
0 線種パターンを、ポリラインの各頂点でリセットします。
1 線種パターンを、頂点とは無関係に連続パターンで表示します。
たいして重要な情報だとは思っていなかったが、
これがもとで、線種の見え加減が大きく変化するという
事態に遭遇した。
点線(DASHED)のスプラインに対してある処理をしたら、
実線のように表示されたしまったという話。
線種としては確かに点線になっているのだが、表示上は
実線にしか見えなかった。
スプラインを、あるレクトで切り取る必要があった。
スプラインを分断することになるわけだが、
制御点の点列を減らすわけにはいかない。
形状が変化してしまうためだ。
(理屈上は、制御点数と重みとノットを調整してすれば、
 形状を維持しつつスプラインのままで分断することは
 可能だろうが、そこまでの知識を私は持たない。)
仕方なく、大量の頂点を持つポリラインに近似してから、
ポリラインを切り取るということにしていた。
※余談だが、AutoCADの標準機能ではスプラインをポリラインに
 分解することはできない。唯一の方法は、R12形式で保存することだが、
 図面中の全てのスプラインが分解され、さらにR13以降で増えた
 図形(ハッチングやマルチテキスト)も分解されるので、あまり使えない。
すると、頂点間が非常に短いポリラインが出来上がる。
線種生成モード無効としていた。
結果、線種としては点線がセットされているが、
見た目は実線のポリラインが出来てしまった。
あとから、線種生成モードを有効にセットしなおせば、
ちゃんと点線として表示されるのだ。
形状を変更せずに、スプラインをスプラインのまま分断する。
これが出来れば、こんなことで頭を悩ませる必要はないのだが。

DWGビューア

ペーパーモデル化ツールにDWGビューアが添付されていることは、
あまり知られていない。
インストールしたフォルダ内のView.exeを叩けば、起動できる。
例)C:¥Program Files¥PMtool2¥View.exe
主な特徴
・2007形式までのDXF,DWGをビューイング可能
・モデルに加えて、レイアウトの表示も対応
・マウスで画面操作(拡大、縮小、パン、2点拡大)可能
・印刷はできない
・AutoCADなどがインストールされていないと、
 SHXフォントの文字は表示されない
・テスト実装のため、サポート対象外
マウス右クリックでメニューが表示される。
0 016.jpg
そこそこの設定が可能なオプション画面。
0 017.jpg
ペーパーモデル化ツール本体は試用期限があるので、
期間がくれば動かなくなるが、ビューアはいつまでも動く。
興味がある人はぜひ試して欲しい。

円弧をポリラインに変換

以前書いた記事「ポリラインのふくらみ」を実践する日がやってきた。
複数のつながった円弧を1つのポリラインに変換する。
AutoCADのポリラインは、点列を線分でつなぐだけのものではない。
途中にふくらみ、つまり円弧を入れることができる。
円弧を表現するために、ふくらみ(bulge)という1つの実数情報が必要になる。
普通に円弧を表現する場合、中心点と半径と開始角度と終了角度と回り方という
情報が必要だが、ポリライン内では開始点と終了点とふくらみだけで済む。
ポリラインには点列(つまり開始点と終了点)が存在しているので、
そこにふくらみという情報を追加するだけで、あらゆる円弧が表現できてしまう。
おさらいは、ここまでにしておく。
さて、AutoCADの円弧である。
保持している情報は、中心点と半径と開始角と終了角。
回り方、つまり反時計回りなのか時計回りなのかという情報がない。
常に、反時計回りとして識別される。
(数学的には、3時方向を0度として反時計回りに角度を測るのが普通。)
ただ単純に円弧を画面に表示するのであれば、回り方なんていう情報は必要ない。
でも、ポリラインのようにつながっているという状態を表現するには、
絶対的に必要なものである。(ハッチングにおける、境界図形の円弧も同様。)
「複数のつながった円弧」とは、画面ではつながっているように見えても、
内部情報としてはつながっていないのである。
となりあう円弧同士で接続状態を確認しながら、
個々の円弧が反時計回りなのか時計回りなのかを判定する。
文章にすると簡単だが、プログラムでは約100ステップを要した。
これにより、連続した円弧の回り方が判明する。
さらに、円弧の開始点と終了点を計算しておく。
(中心点と半径と開始角、終了角から容易に計算できる。)
以下の公式からふくらみを計算する。
ふくらみ = tan( 円弧の中心角 /4 )
反時計回りなら何も変更する必要はない。
時計回りなら、ふくらみをマイナス値として
開始点と終了点を入れ替える。
あとは空のポリラインに、頂点情報(Vertex)追加すればよい。
1個の円弧につき、開始点とふくらみをセットで頂点情報とする。
最後の頂点だけは、1つ前の終了点とふくらみに0をセットする。
これでポリラインが完成だ。
「複数のつながった円弧を1つのポリラインに変換する。」
なかなか興味深いテーマだった。
今後、いろいろと応用が利きそうだ。

DWGdirect 2.5.2

2008/3/19、DWGdirect 2.5.2がリリース。
リリースノート(英語)
新しいクラスや関数には目新しいものはない。
一方、90項目のバグフィックスが行われている。
これだけのバグが内在していたということは驚きだが、
着実にバグを直しているという姿勢は評価できる。
2008オブジェクトへの対応が進んでいるが、まだ十分ではない。
・異尺度オブジェクトへの対応が進んだせいか、若干不安定な面がある。
(異尺度オブジェクトは、構造が複雑なため情報取得が難しい)
・マルチテキストの段組は、AutoCADの表示状態でのダイナミックテキストへの
 分解ができない。また、情報セットがうまくいかない。
・アンダーレイの情報が取得できない。
一方、以下はほぼ解明できた。
・ビューポート優先プロパティ
・属性のマルチテキスト
・マルチ引出線
・半径/直径寸法の円弧型補助線
・寸法の折り曲げ
・寸法のマスク
・検査寸法
・EXCELシートとデータリンクする表
・XCLIPの反転
これまで2008オブジェクトに注目してきたが、
いったいどれだけのユーザーが2008オブジェクトを利用しているのか。
AutoCAD2008自体、それほど多くの人が使っているとは思わないし、
使っている人の中でも今まで通りの使い方しかしない人が多いだろう。
そういえば、AutoCAD2009がリリースされたらしい(3/21だったか?)。
噂では、ユーザーインターフェースの改良があったらしい。
データ構造的変更や新しいオブジェクトの追加があるという情報は得ていない。
早めに手に入れて、評価する必要がある。

DWGdirect2.4.2

DWGdirect2.4.2は、バグフィックス版。

とくに新しい機能が追加されたわけではない。

リリースノート(英語)

AutoCAD2008系の新オブジェクトに対応するのは、2.5になるとの記載を発見。

11月末にリリースされるらしい。

他にはこんなことに対応するとのこと。

・ビューポートのカスタム尺度

・注釈オブジェクトの異尺度

・寸法線関係の様々な拡張情報

近頃、DWGdirectの研究から離れている。

AutoCAD2008のDWGに対応できるのかどうかは、この2.5次第。

出たら研究を再開しようと思っているので、しばらくは待ちだ。

今、巷ではAutoCAD2009の情報が出始めている。

Vistaの流れを意識したユーザーインターフェースの大幅変更があるのだろう。

例年通りだったら、来年4月中旬にリリースする。

毎年、毎年よくやるなあ、と感心する次第である。

TrueView

先月、DWG TrueViewの新バージョン2008が出たようだ。

早速インストールしてみた。

AutoCAD OEMアプリケーションなので、見た目はAutoCADそっくり。

AutoCADから、図面を表示および印刷するための機能だけを残した感じ。

DWG TrueView 2007になくて、2008にある機能は「変換」だ。

つまり、DWG TrueConvertの機能が統合されたというわけだ。

以下、Autodeskサイトから引用する。

 「DWG TrueView 2008で は、AutoCAD や AutoCAD ベースの

 図面ファイルを AutoCAD Release 14 から AutoCAD 2008まで

 あらゆるバー ジョンの DWG 形式にまとめて変換 する機能が

 追加されました。

 DWG変換の機能が必要な場合は、DWG TrueView 2008 を

 ご使用ください。このDWG TureViewは無償でダウンロード して

 ご使用いただけます。」

ダウンロードするためには、アンケートに記入する必要がある。

名前、国、都道府県、E-mail、職業、業種、宣伝などのメールを送ってよいか。

個人情報としては、最低限に抑えられているのでたいていの人には抵抗がないだろう。

ダウンロードしたファイルのサイズは126MB。

これはかなり大きい。

我が家の光回線だから、2分くらいで済んだものの、

会社でダウンロードしたら、けっこう時間がかかるだろう。

何らかの帯域制御が行われていて、ダウンロードがやけに遅い。

IP電話がトラブルのを避けるためだから仕方ないけれど。

もれなくインストールされるのが以下のもの。

・.NET Framework Runtime 2.0

・DirectX 9.0 Runtime

・MSXML 6

・MDAC 2.7

これだけのものがパッケージ化されていれば、

それは100MBを超えるものになってしまうわけだ。

インストールされる場所のデフォルト。

C:\Program Files\DWG TrueView 2008\

ウィザードの途中で環境設定ボタンを押せば変更できる。

ちなみに、2007の場合は、以下の通りだった。

C:\Program Files\Autodesk\DWG TrueView\

スタートメニューへの登録も上記に準じる。

少々一貫性に欠けているだろうか。

小姑のようなことを言って、恐縮だけれども。

DXF、DWGを表示や印刷ができるだけでなく、変換機能が付いていて

DWGを下位や上位のバージョンできるのはよい。

変換機能は「DWG変換」というメニューから行うのだが、

このインターフェースがわかりにくい。

フォルダ単位で一括で行うには便利なものなのだろうが、

1個のファイルだけを変換するにはオーバースペックだ。

「名前を付けて保存」で、DWGのバージョンを指定した保存ができれば、

とってもわかりやすいのになと思う次第である。

DWGdirect 2.4.1

予告通り、2.4.1がリリースされていた。

DWGdirect Version 2.04.01, posted 7/19/2007

自分のためにも、リリースノートを翻訳しておいて損はないだろう。

原文はこちら

---------------------------

DWGdirect 2.4.01リリースノート

DWGdirect 2.4.01は、最新のAutoCAD2008における新しいオブジェクトと特徴を

部分的にサポートしている。

DWGdirectの2.3.1リリース以来報告されてきた問題の解決はもちろんのこと。

ソースコード

ソースコードは、このリリースのためにだけSVN経由で利用できる。(foundingメンバー限定)

ビルドノート

2.4.01は、2.3.x.とのバイナリ互換がない。

新しい特徴

次の新しいAutoCAD2008の特徴をサポート:

 ・パスワード保護。 DWGdirectによってパスワード付きのDWG 2007フォーマットで

  保存したファイルが、AutoCAD 2007によって開くことができないことに注目。

  そのファイルは、AutoCAD 2008によってのみ開くことが可能だ。

  AutoCAD2007は、AutoCAD2008によってパスワード付きで保存された

  ファイルについても開くことができない。

 ・ビューポートにおいて、ByLayerプロパティをオーバーライド。

 ・マルチライン属性定義および属性。

 ・マルチ引出線およびマルチ引き出し線スタイルの部分的なサポート。

  worldDraw ()サポートが、今でもベータ版機能であるが。

 ・段組されたマルチテキスト(読み取り専用サポート)。

  ・レンダリングとデータアクセスは実装されているが、段組マルチテキストの作成と編集は

   サポートされていない。

  ・段落の書式をサポート:

   ・字下げ(インデント)は、実行される。

   ・左揃え、中央揃え、右揃えは機能している。

    字間を整えたり、整列させることは実装されていない。

   ・余白と行送りは、実装されている。

 ・寸法の強化。検査用寸法、ジョグシンボルおよび円弧の延長のためのAPIが実装された。

  寸法ブロックの計算は、検査用寸法用には実装されていないが、ジョグシンボルと

  円弧の延長用には実装されている。

 ・注釈(異尺度)オブジェクトのサポート。核となる読み書きAPIは実装されたが、

  ビューポート依存したレンダリングはまだ実行されていない。

---------------------------

まだ完全ではないようだが、ベースとしての2008対応は完了した模様。

2.04.01という表現は、ちと気になる。

今までは、2.4.1のように3つの数字を1桁で表現していたが、

一部を2桁で表現するようにしている。

ということは、2.10.10みたいに各数字が10以上まで積み重なる

可能性を示唆しているということか。

正直それは勘弁してほしいところだ。

短期的に次々のバージョンが進んでいくと、こっちの手間も増えるので。

TrustedDWG

AutoCADに関わる人のあいだで、ちょっとした話題になっている。

TrustedDWG=「本当の信頼」なのか。

Autodeskいわく、DWGは世界で最も利用されているデザインデータ形式。

デザインデータというくくりから言うと、少々大げさな表現だが、

CADの業界に限って言えば、正しい表現だ。

AutoCADは当たり前のにDWGを読み書きできるし、

世界中のCADの多くが、DWGを読み書き可能であるから。

DWGが今のように業界の標準になったのは、Autodeskだけの功績ではない。

内部構造を非公開としているDWGを、OpenDesignAlliance(以下ODA)などの他社が

リバースエンジニアリングによって解析を行い、その解析ライブラリを

非AutodeskのCADメーカーが利用するようになったからだ。

そう言う意味では、AutodeskはDWGを業界標準にするつもりだどなかったはずだ。

他社のせいで、意図せずに業界標準になってしまったと言うほうが正しい。

Autodesk製のCADが保存したDWGのことを、TrustedDWGと呼び信頼性が

保障されたものとし、非Autodesk製のCADが保存したDWGを

信頼できないものとして排除しよう、ということが行われている。

AutoCAD2007から、そんな仕組みが実装されているのだ。

海外CAD事情に興味深いことが書いてある。

Autodesk製の2007形式DWGには、TrustedDWGを表すために特殊なフラグが立っている。

これをODAがリバースエンジニアリングにより解析して、DWGdirect 2.1.1を使って

保存したDWGにこのフラグを立てるようにして、TrusteDWGということにしたところ...。

AutodeskがODAを訴えた。

>Autodeskの訴訟には次の二つの争点が存在する。

>1. ODAはTrustedDWG という名前やテクノロジーを使用できるか? 答えはノー。

>2. Autodesk製品が生成するDWGファイルは信頼できるか(クラッシュしないか)? 答えはノー。

(海外CAD事情から引用)

TrustedDWGというAutodeskの登録商標を、ODAは侵害することはできないが、

TrustedDWGが本当に信頼できるものなのか、ということ。

TrustedDWGだからクラッシュしなくて、TrustedDWGでないからクラッシュするのか。

それは間違いだ。

どちらであろうともクラッシュするときはクラッシュする。

比率で言えば、少しは違いが出るであろうが、それほど大差はないはずだ。

裁判の結果がどうなったのか、詳細は知らない。

海外CAD事情によると。

>この手の典型的な結末は、Autodeskが勝訴はするが、陪審は賢明にも実体を理解し、

>賠償金1ドルを言い渡す…..いやいや、Autodeskは“三重”の損害を言い立てている

>ので3ドルというところか。

一方、大きくなりすぎたAutodeskへのエンドユーザーの不満が出始めている。

比較的大きなバグだった、コピー&ペーストの問題が出たときは、

それでもTrustedDWGだと言い張るのか、ということが言われたりした。

AutoCADで保存したDWGにおいても、整合性のない状態になったり、

不正なオブジェクトができる例がある。

それでもTrustedDWGかと。

巨大企業Autodeskと、弱小だが高い技術力を持つODAのバトル。

風はAutodeskに吹いていない。

市場が自ら持つ調整能力により、Autodeskは力が低下していくのか。

DWGdirect 2.4.0

いよいよ本格的な2008DWG対応が行われたようだ。

DWGdirect 2.4.0 Beta.

Sustaining Member向けにBeta版が公開された。

Neil から英語の短いメールが届き、その存在を知った。

そこに書かれていた特別なサイトにアクセスするためには、

IDとパスワードが必要で、いつも使っているIDとパスワードを

入力してみたが、まるで通らない。

意地になって何度もチャレンジするもダメで、あきらめかけたが

試してみたいという強い気持ちが、英語のメールを書くという

普段めったに行わない行動をひきおこした。

短いメールを永い時間をかけて書き上げた。

すぐに返信があった。

「もう一度トライしてみてくれ」というさらに短いメールだった。

パスワードが通り、ダウンロードすることができた。

リリースノートを軽く読んでみた。

マルチ引出線、異尺度オブジェクト、DWFアンダーレイ、寸法関係。

読み書きできる。

2週間後には、Beta版ではない正式版をリリースするらしい。

まだ、実際に使ったわけではないが、相当期待できる。

2008オブジェクトの実体が見えるのか。

楽しくなってきた。

DWGdirect 2.3.1

2008DWGに対応していると思われるDWGdirect 2.3.1がリリースされた。

2008対応ということでは、2.3.0で既に対応していたらしいのだが、

けっこうバグが出ていて、待ちの状態だった。

そしてバグフィックス版の2.3.1が5/17にリリースした。

異縮尺、マルチリーダー、ビューポートごとの画層、

EXCELとリンクできる表(非OLEオブジェクト)...

これらに対応しているのだろうか。

試してみるしかない。

2.3.1のリリースノートを翻訳しておく。

原文はこちら

————————————

DWGdirect 2.3.1 リリースノート

 DWGdirect 2.3.1は、DWGdirect 2.3.0リリース以来、顧客から

 寄せられたいくつかの問題を修正したメンテナンスアップデートです。

ビルドノート

 2.3.1は、2.3.0とバイナリレベルでの互換性があります。

ドキュメントの追加

 2.3.1は、DWGdirectXドキュメントの開発者向けガイドセクションの追加を含みます。

 DWGdirectXに関するドキュメントは、まだ準備中で現在作成しています。

修正されたバグ

4441 -あるサンプルにおいて、RecomputeDimBlockでクラッシュ。

4442 -重複したブロック名の不正なハンドル。

4448 – OdDbTable:: composeForLoad (): 2004形式DWGで保存したデータを

 処理することによって例外エラー発生。

4449 – あるファイルをロードまたはリカバーするとき、処理されない例外エラーが起きる。

4451 – plotstylesを保存すると、無効なファイルができる。

4453 – RecomputeDimBlockモジュールの要求に応じたロードは、一度だけ動く。

4455 – 無効なオブジェクトがあるファイルを開くときに、処理されない例外エラーが発生。

4456 – ACIS regionsの分解は、正しく働かない。

4457 – データベース構築通知は、OdDbHostAppServices::createDatabaseへ

 移動したOdDbDatabase()から行われた。

4458 – downgradeOpen()で、変更フラグが不正に残る。

4462 – OdDbBlockTableRecord をサポートしないハイパーリンクがあった。

4463 – あるファイルをR15形式で保存することができなかった。

4464 – ある2008形式のDWGファイルを、R15形式で保存することができなかった。

4465 – MTextのベクトル化における問題。

4466 – OdDbDimension:: dxfInFields() は、non-DBROで正しくない。

4470 – コードページが失われているという警告が抜けている。

4471 – Shell edgeの色が、不正にレンダリングされた。

4472 – proxy DXFから修復したオブジェクトは正しく動かない。

4473 – MTextの非Unicodeバージョンへの保存が正しくない。

4474 – ViewTableRecord の読み込みと保存が正しくない。

4475 – Viewports 内の表示がずれた。

4478 – ACIS シェイド(陰影)表示の問題。

4479 – AcDbSection でファイルを読んだり保存する際の問題。

4481 – ConstantWidth は、全てのセグメントを変更しなかった。

4483 – 無料のライブラリ(非Windowsプラットフォーム、Borland)を使用すると、

 odInitialize() を2度呼ぶことによりクラッシュする。

4484 – WinGDI.gs のcreateDib() が失敗する場合がある。

4485 – OdDbMInsertBlock:: getGeomExtents() は、間違った範囲を返す。

4487 – OdGeExtents3d::center() が不正に働く。

4488 – ODA_Trace*() の出力が正しくない。

4490 – MLine:: put_Coordinates は、Z座標を無視しない。

4493 – 線種尺度が0で、Auditは不正に働く。

4494 – R18形式で保存したときのACISの問題。

————————————

翻訳するというのは、疲れるものだ。

はぁ~。

RealDWG再び

昔書いたRealDWGの記事を読み返してみた。

あれから1年半以上経っているのか。

最近RealDWGが気になってしょうがない。

昨年末にこんなニュースが流れた。

「PTCとAutodeskが技術交流について合意。

両社のCADシステムを相互運用することによって...。

PTCがAutodeskの「RealDWG」ソフトウェア開発ツールキットの

使用や「DWG」技術を使ったソリューションが提供可能になる...。」

RealDWGは、AutoCADがなくてもDWGを読み書きできるコンポーネントである。

AutoCADがなくても、というのは重要なポイントであり、大きな魅力だ。

DWG解析コンポーネントは、Open Design Alliance(以下ODA)のDWGdirectが

有名であり、大多数のCADベンダーが利用しているはずだ。

DWGdirectには、いくつか問題がある。

DWGのデータ構造に変更があった場合に、対応したコンポーネントを

リリースするための時間がかかる。(過去の事例でいうと半年程度)

あとは、昨年訴訟にまでなったが、Trusted DWGの問題。

AutoCAD2007からの仕様変更で、Autodesk系のアプリケーションで保存されたDWG以外の

DWGを開こうとしたときに警告メッセージが出るようになっている。

「このファイルを使用した場合、動作が不安定になる恐れがあります。」

という極端な警告メッセージを出すようになった。

ODAは、このAutodeskの仕組みをリバースエンジニアリングによって解析して、

DWGdirectで保存したDWGをAutoCADで開いたときに、警告メッセージが

表示されないようにしたDWGdirect 2.1.0をリリースした。

その結果、ODAはAutodeskに訴えられてしまい、ODAは仕方なく仕様を戻した

DWGdirect 2.1.1をリリースした。

また、解析の正確性という問題もある。

なにぶんリバースエンジニアリングで得た技術であるため、

完全なDWG解析ができないことは自明である。

バグの発生頻度も高い。

AutodeskのRealDWGは、ODAを潰すための戦略的なものと考えられる。

技術的には、ObjectDBXという名前で昔から存在していたものを、

少し間口を広げてCADベンダーに公開し始めたものらしい。

初年度5000ドル、翌年以降2500ドルという料金体系は、DWGdirectとピッタリ一致している。

Autodeskとしては、かなり安い料金設定にしているらしいが、どう考えても

DWGdirectを意識して一致させているとしか思えない。

Autodeskジャパンは、RealDWGのサポートを行っていない。

日本のベンダーが必要なら、米国Autodeskと契約をして英語でのサポートのみ

ということになるのだろう。

契約の際には、審査があるらしいということを聞いている。

PTCじゃないけれども、相互に協力できる企業でないと契約させないのだろうか。

少なくとも敵対するような企業には、提供しないであろう。

DWGを扱う者にとって、RealDWGは大変興味を引くものだ。

一歩踏み込んで調査してみようと思う今日この頃である。

できれば、ものを入手してみたいところだ。