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AutoCAD 2019リリース!

昨日の2018年3月23日(金)、AutoCAD 2019がリリースした。来週になるんじゃねぇかと予想していたのは外れた。Autodesk社のプレスリリース。18万5千円なんて、割とリーズナブルな価格が書かれているけれども、これ1年間の利用だからね。永久ライセンスを完全にやめたAutoCADの新しい形での販売形態なり。永久ライセンスで100万円近くするものが、1年間で20万弱で買えるってのをどう考えるか次第。大手設計業界のセレブの人達には安いって感じるんだろうけど、中小零細企業の普通の人には手が出せないんじゃないかと思う。だからおいらが関わるCADが生き残っていけているとも言える。

おもしろいのはツールセットという考え方。これまではMechanicalやArchitectureみたいな、AutoCAD Regularとは別製品でやや高めの製品を売っていたのに対して、今回はベースとなるAutoCADにツールセットを追加するんだって。これはいい考えだ。アドオン製品検証のために4GBくらいのインストーラを何本もダウンロードしてインストールするなんてアホなことをしなくてよくなる。AutoCADという核の製品にちょいと手を入れた程度の業種別製品を何本も無駄にインストールする手間がなくなるってこと。いやはやすばらしい。最初からこうすりゃよかったのにね。なお、LTとCivil 3Dは含まないんだと。

図面比較機能追加。プレスリリースから引用。「異なるバージョンの図面がある場合、変更箇所を比較・検出して、異なる色で視覚的に違いを表示できるようになりました。大きな変更だけでなく細かい変更でもすぐに発見することができます。」これは使えるだろう。比較対象2図面内の全図形を総当たりで一致チェックするんだろうから、それに要する時間と差異の表示制御がどんな感じかが重要。うちのCADでもすでに実装している機能なのでたいへん興味あるところだ。
2Dグラフィックスの機能強化も興味深い。「2倍高速ズーム、画面移動、表示順序や画層のプロパティの変更などの操作が可能になります。 」と書かれているだけだが、昨日どこかで速度改善みたいなことが書かれていたのを発見。どこだったかと今探してみたがわからなかった。現状に対して50%増しで速くなるみたいな記述があったんだけどなぁ。CADは速度が重要なので、これがホントならすげぇことだ。うちのCADも速くしてみたいなー。早速ADNで実物を入手しようとしたら、まだ2019がアップされておらず。ADNの契約更新が滞っているのかなぁ。。来週早々、担当に確認してみよーっと。

今は2018年の3月だから2017年度。なのに2019なんて製品が出るもんだから、今の西暦年への認識が混乱をきたす。という毎年恒例の不平・不満を最後に述べておく。AutoCADが2019だからって、あと1年で東京オリンピックじゃないからね。

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