サイトアイコン CAD日記

AutoCADの警告

オートデスクさん、やってくれました。

AutoCAD 2007で、うちのCADが書き出したDWGを読ませたら、

以下のメッセージが出現。

一瞬、あせったよ。

バグか!

やっちまったか?

特別な対応が必要なのか!

なんてね。

よーく読んだら、単に警告してるだけで、

チェックを付けて閉じれば、2度と出てこないメッセージだった。

「詳細はここを...」をクリックしたら、以下の文面がでてきた。

「DWG ファイル形式は、オートデスクが定義する図面ファイル形式です。

AutoCAD や AutoCAD ベースなど、すべてのオートデスク製品には、オート

デスク自身が開発したプログラムによって、DWG ファイルを開いたり、保存

する機能が組み込まれています。

また、オートデスクは、DWG ファイル形式を開いたり、保存するための機能

を、開発パートナーにライセンス提供することがあります。(日本でのライセン

ス提供は現在おこなっていません。) この方法で作成された DWG ファイル

は、オートデスクの技術を使って作成されたものです。

いずれかによって作成された DWG ファイルは、オートデスク製品に 100 パ

ーセント互換性のある DWG ファイル形式として、正しい認識が可能な、信頼

できる DWG ファイルです。

オートデスク以外のソフトウェアによって、オートデスク製品以外の製品が独

自の技術で作成した DWG は、AutoCAD をはじめとするオートデスク製品で

正しく認識されない可能性があります。同時に、オートデスク製品を不安定にして

問題が発生することも考えられます。」 (オートデスクサイトより引用)

オートデスクの戦略だろうな。

OpenDWGなどの非オートデスクのエンジンにより作られるDWGファイルを

開くと必ず出るメッセージだろう。

ここまでDWGがオープンになってるのに、

オートデスクはDWGのオープン性を止めようとしているのかな。

独自の技術であるDWGテクノロジーを、他社に好き勝手されそうに

なっているのに危機感を持ってるのかも。

2007でDWGデータ構造を変更したけど、

時間の問題で、リバースエンジニアリングにより

解析されちまうんだから、危機感を持つのもわかる気はする。

OpenDWGが2007形式に対応できるのは、半年程度だと予想する。

オートデスクはOpenDWGに対抗して、RealDWGなんてのをやっている。

OpenDWGと同じ料金(初年度5000ドル、次年度以降2500ドル)で、

AutoCADなしでDWGの読み書きを可能にするAPIを使うことができるんだって。

ObjectDBXとも呼ばれているらしい。

今のところ、USAサイトでしかやってないから、いまいち詳細は把握できてないけど、

オートデスクの利益に反する企業には、これを使わせないのは目に見えてる。

審査があるようなことが書いてあるから。

ダメモトで申し込んでみようかな、とも思ってる。

5000ドルを個人では払えねぇから、会社に払ってもらうんだけどね。

そして、2007DWGにいち早く対応したりなんかして。

といっても、RealDWGでもまだ2007に対応してないけどね。

OpenDWGのリバースエンジニアリングが難航してたりしたら、

そういう選択肢もあるよな~。

DWGをめぐるCAD業界の動きはおもしろいもんだ。

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