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AutoCAD 2020リリース!

結局のところ、米国時間の2019/3/27(水)に、AutoCAD 2020がリリースされた。Autodesk社からの情報はまだ出そろっていないけど、ちょいちょいと見つかる情報を以下にリストアップしてみよう。

Introducing AutoCAD 2020: See What’s New(英語サイト)
AutoCAD LT 2020 の新機能

LTについては日本語サイトがあるのに、レギュラー版については英語でしかもブログで発信しているだけ。英語なもんだから、なかなか見る気がしないけど、両者を比較してレギュラー版として何が強化されているのかをリストアップしてみる。。
・明瞭さをもたらす新しいダークテーマ
・パフォーマンスの向上で作業スピードアップ(LTにはないみたい)
・一目ですばやく測定値を表示
・ブロックパレットでブロックを効率的に挿入
・再設計されたPurgeで簡単に図面をきれいに
・OneDriveまたはBoxへのDWGアクセス1つの画面で図面比較が可能に
・MicrosoftおよびBoxと提携
・オンラインストレージ(OneDrive、Box)への図面保存

Autodesk社以外の情報としては、以下CAD百貨のものがあった。
AutoCAD LT 2020 サブスクリプション新規 1年間契約

サブスクリプション(期間購入)が1年と3年があって、1年だと定価で205,200円、3年だと定価554,040円だって。販売価格は見積りを依頼してくれってことなので、そこから少しは値引きする模様。永久ライセンスは去年完全になくなったので、今買うなら上記いずれかを選択しなければならない。

レギュラー版の単体販売はしていなかった。AutoCAD 2020 including specialized toolsetsなるもので、Architect・Mechanical・Electrical・Map 3D・Raster Design・Plant 3D・MEPといった業種系AutoCADがすべて使える。少し前までは、これら業種系AutoCADを単品としてけっこう高い値段で売っていたのが、今ではレギュラー版だけで全部使えちゃうんだぜっ流れ。もっともらしい製品に仕上げて売り込んでみたけど、そんなに売れなかったんだろうな。もちろん、全部を使うような人間はいないから、この中の多くて2つ3つを使うくらいなんだろう。
2020からは32bit Windowsでは動作しない。そりゃーそうだよな。アホみたいにメモリーを使うから、32bitOS上で2GBが上限のメモリー制約で動かしていたら、遅くてしょうがないってこと。

開発コードはQUBIT。以下サイトで触れられている。
ObjectARX & Visual Studio version for AutoCAD Qubit Beta

QUBIT=量子ビット。0か1かの古典ビットに対して、量子ビットは0と1の状態の量子力学的重ね合わせ状態もとることができる。なんのこっちゃ。。よく知りたい人は以下Wikipediaで勉強してみてくれ。要するに、ビットという0か1かの最小単位について、まったく異なる新しい考え方を採用したのが量子ビットということ。1bitで2通りの表せるところ1000通りとか表せるのかどうだか。。Wikipediaの数式と文章を読んでもちんぷんかんぷん。AutoCAD開発コードの命名としては、根本から考え方を変えたということなんだろう。毎年のバージョンアップでネタ切れしているんだろうから、開発コードくらいは斬新な命名にしたのか。でも量子ビットなんて超理系で誰も知らんような単語だから、地味でいながら目新しい言葉を使ったのか。世の中的には、量子コンピュータなる技術が少し騒がれていて、いつかそんな革命的な技術が出てきて、世の中を一新させるのかもしれない。おいらが生きているうちにはやってこないと思うけど。

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