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AutoCADの魅力

世界で一番有名なCAD、それがAutoCADです。CADの世界にいて、AutoCADを知らない人は絶対にいません。絶対という言葉を使う機会は少ない中、これだけははっきりと確信が持てます。

AutoCADを作っている会社をオートデスクといいます。パソコン業界におけるマイクロソフトと、CAD業界のおけるオートデスクは似ています。支配率と、影響力のおいて、よく似ています。オートデスクのことをデスクと省略して言うことがあります。省略して言わなければ話が進まないほど、話のなかによく出てくるからなのかと、推測しています。マイクロソフトのことをエムエス(MS)というのと似ているかもしれません。それとも、ただ業界人ぶっているだけなのかも。

AutoCADの歴史は古く、1982年にパソコンベースのCADとして発表しました。当時からの戦略として「CADアプリの開発プラットフォーム」という言葉があります。AutoCADというベースがあって、そこにサードパーティ及びデベロッパーがアドオンソフトを提供するという構図です。これが大当たりしたわけです。

CADを使う最大の目的は、図面を書くことです。手書き図面のデメリット「修正や流用が困難である」を解決したのが、CADです。書いた図面は、提出します。提出先で、その図面を見たり修正したりするためには、基本的には同じCADを持っている必要があります。でも、必ずしも同じCADを持っているとは限らないので、その場合はDXFやDWGというデータフォーマットで相手に渡します。DXFやDWGというのは、AutoCADのネイティブな図面フォーマットです。AutoCADだったら、DXFやDWGを直接読み書きできるわけです。AutoCAD以外のCADは、DXFやDWGを読み書きできるような専用のコンバート機能を必ず持っています。市場におけるAutoCADの支配率、それがこういった現象を生んでいるのです。

CADの世界にいるなら、AutoCADをよく知っていたい。CAD関連の課に配属されたときから、こんなことを思い続けていて、かつ実践してきました。もう一歩踏み込んで、AutoCADを追求してみたいと思う今日この頃です。寄らば大樹の陰、ですかね。

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