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超ニッチだけどTeighaが使えるってことが広まってきたか

おいらのCAD人生においてTeighaは重要な位置づけであり、
今後しばらくはミニバブルが来たような状態になるのではないかと、
期待も含めて予想している。
まず、Teigha=ティーガだということを知っている人が少ない。
ティーガは何なのかを知っている人も少ない。
ティーガをTeighaと書ける人は日本で10人くらいかもしれない。
長年こつこつと研究を重ねてきたわけだけれども、CADを知らない人に
注目されるようになったきっかけはPDFだ。
AutoCADがPDFアンダーレイという図形を追加したので、CADでも
PDFをレンダリングできなきゃいけなくなったのだ。
PDFがISO標準になったことも関係して、Adobeだけのものではなくなり
世界中のソフトウェア開発メーカーがこぞって参入してきている。
PDFはベクトルデータを表現できるので、CADデータと似ている。
Teighaは、PDFをレンダリングする力があるってのがポイントだ。
PDFをAcrobatなしで、きれいな状態で画面に表示したいっていう要求が
身近で2件発生したので、ちょちょいとそんなアプリをつくってみた。
Teighaの開発元であるOpenDesignAllianceは、PDFを扱うエンジンとして
Visual Integrity社
のコンポーネントを使っている。
PDFとは別の話しとして、本来の目的であるAutoCADデータの解析がある。
外部参照と聞いてピンとくる人は、CAD業界には多くいる。
外部参照の参照方法には、相対パス・絶対パス・パスなしの3種類がある。
あるDWGファイルを別のフォルダに移動した場合、相対パスとパスなしの
外部参照がリンク切れを起こしてしまうので、何とかしたいって話だった。
1.DWGファイルを開く
2.ブロックテーブルを一個ずつ確認していく
3.ブロックが外部参照かどうかを判定する
4.外部参照パスが絶対パスでなければ、DWGファイルパスと合わせて絶対パスを作る
5.ブロックの外部参照パスに絶対パスをセットする
6.別名のDWGファイルとして保存する
こんなレベルのことは、おいらがこれまでやってきたことを抜き出すだけでよいので、
おちゃのこさいさいだったりするんだけれども、Teighaをはじめて使う人だったら、
たっぷりの時間が必要なんだろうな。
依頼者には、サイゼリヤのボトルワインマグナムを要求しておいたが、
ちょいと安売りしすぎたかと後悔しはじめているところだ。
他に、こんなのも売れるだろうというTeighaの技術を挙げておく。
・ブロックのクリップ(別名XCLIP)が有効な状態でブロック分解する
・PDFアンダーレイを画像イメージに変換して、機能が低いCADでも読めるようにする
・画層ごとの一覧をサムネイル表示する
・レイアウト(ペーパー空間)の図面ををモデルの図面に変換する
Teighaを使いこなしているランキング1位 in Japanは、おいらだと思う。
超ニッチなのも間違いないから、母数が100人くらいだ。
DWGをそこそこ読み書きできるCADが100個くらいだからという根拠。
もっとTeighaの技術が評価されるようになるべく、世にその成果物を
出していって、さらには母数の100人が300人500人と広がっていくように、
Teighaのエバンジェリスト(伝道者)になってみたいものだ。

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