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伊豆大島日帰りジェット船で行く椿まつりと火山を見るツアーに参加してきた

伊豆大島は遠いところだと思っていたが案外近かった。港区湾岸エリア在住なら、ちょいと歩けば日の出桟橋と竹芝桟橋があるという立地なわけで、クルーズ船には引っ越してきた直後に乗っていたし、船で浅草やお台場に行ったことだってあった。とはいえ、竹芝桟橋から島に行くとなると相応の準備が必要で、前日に思い立って船便を取るなんてことはできなかったところに、日帰り大島ツアーの案内が目に入った。会社の福利厚生で、通常価格の1割引きで1人7110円という価格は別にどうでもよかった。大島で椿が咲き始めたからそれをみんなで見ましょうよツアーで、島内の椿の名所をバスで回ってくれるというところがポイント。船便だって、2週間前くらいに予約すれば普通に取れるんだけれども、準備を経てまで大島に行くという動機がなかったのだ。そんななか、椿まつりの案内が目に入ったわけだから申し込まないわけにはいかなかった。

竹芝から大島まではだいたい2時間。高速ジェット船なるものに乗る。船で時速80キロってことなのでかなり速い。スピードを出すために離陸をするってことで、テイクオフと呼んでいた。完全に浮くわけではないが、船と海面の接地を極力少なくすることでスピードが出るんだと。水面の下のほうにフラップと呼ぶハネのようなものが前後にあって、水中から浮力を得ている。動いているあいだは席にじっと座ってシートベルトをしていなければならないので退屈。普通の船みたいにデッキに出て風にあたるなんてことはできない。そうなると2時間という時間は長く感じられたが、幸い前日までの社畜生活で睡眠不足だったからす多くを寝て過ごせた。

行ってみたからわかることはある。大島の名物は椿、火山、明日葉。なかでもおおいにアピールしているのは椿で、都はるみのヒット曲「アンコ椿は恋の花」でも有名だ。アンコとは若い娘のことをいい、アンコ姿(白黒の模様の和装+頭に白い巻物)をした女性が観光客を出迎えてくれた。

椿の花が満開になるとは3月上旬くらいとのことなので、今回は咲き始めだった。それでもちらほらときれいに咲いた椿の花が見れたので満足だった。

数日前の雪がまだ残っていて、火山で有名な三原山は雪化粧。そこら中雪だらけで、道路は除雪してあるからバスの運行に大きな支障はないが、道路の脇にはけっこう雪が残っていて道幅がせまくなっているところがあって、いつもよりも時間がかかっているとバスの運転手がしゃべってた。

芝浦から船で2時間かかる大島。へんぴなところなのは間違いなくて、観光客がどっと押し寄せるわけでもないから、さびれた感を大いに感じた。椿園内には、パターゴルフやゴーカートの施設があるが誰もそんなものはやらない。バブルの頃に作って、壊すのもたいへんだからと残してあるのだろう。あとは火山か。1986年に噴火したので今から32年前。その前が1950年だから三十数年おきに噴火するとすれば近々噴火するかもしれない。つい最近は草津白根山の噴火があったばかり。火山国日本だから、まぁ仕方ないやね。椿まつりの参加者は、中高年の女性グループかその年代の夫婦が占めていた。アラフィフ夫婦の我々はずいぶん若造に見えたことだろう。若者ばかりのところにいるよりは、年寄りばかりのところにいるほうが気持ちが落ち着くようになったのは、我々もいい年になってきたってことだな。

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