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SXF

国土交通省によって、CALS/ECアクションプログラムが推進中です。おおざっぱに言うと、公共工事の発注において、IT化を進めようというものです。具体的には、電子入札と電子納品をやるということです。

SXFは、電子納品に密接な関係があります。従来の納品においては、CADで作った図面を紙に印刷して、その紙を納めるという形でした。電子納品では、CADの図面を図面ファイルとしてCDRに保存して納めます。(CAD図面以外にPDFやXMLも必要) これだけなら別に問題はないのですが、問題はCADデータの形式です。

CADデータ交換時の事実上の標準は、AutoCADのDWGなのですが、一私企業であるAutodeskが策定したDWGを公的な納品物とすることに問題がある。また、DWGが永続的に存続する保証があるわけはないということが問題になったわけです。さらに、DWGを使用した場合の既に発覚している問題もあるし、ということになったのです。

ということで、新しいCADフォーマットをつくることになってできたのがSXFです。国土交通省が先頭に立ち、CADベンダーの集まりであるOCFが組織され、OCFによりSXFが策定されました。うちの会社もOCFに参加していて、いろいろと関わっています。SXF策定においても労力をいとわず貢献しているようです。徐々にではありますが、建設業界を中心にSXFの知名度が上がってきています。

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