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JW_CAD

フリーのCADソフトです。1991年にDOS版としてリリースされて、2001年にWindowsに移植され今に至ります。無料なくせに高機能なので、ユーザー数は多いです。リリースされた当時は、CADの一般的な価格が100万を超えるのが普通だったところに、フリーですから知名度も高く、影響力が強いのです。

DOS版の開発が終了してから約5年経ちますが、いまだにDOS版を好んで使っているユーザーがいるそうです。DOS版とはいっても、Windowsでも動きます。俗に言う「DOS窓」です。人気があるのは無料だからというだけではありません。その操作性の高さが売りなんです。操作者の視点に立って、いかに手間をかけずに図面を書けるかということを追求しています。この思想は、他のCADに大きな影響を与えたはずです。

Windowsに移植する際には、その操作性を生かしたものにすべく苦労したようです。結果、Windowsアプリ的ではない、少し変わった操作感になってます。Windowsアプリの共通的な操作性などこだわらずに、独自路線を突っ走るという感じです。強い自信を感じます。

ファイルの拡張子は、JWC(dos)とJWW(win)です。他CADとのデータ交換を行う場合にもよく使われていて、AutoCADのDWGに次ぐ位置を占めています。もちろんデータ構造が公開されています。データ構造が非常に単純なので、データ交換時のトラブルが少ないというメリットがあります。

JW_CADのユーザー数は膨大なだけに、その一部を取り込むという戦略があります。無料なのでサポートがないでしょ?とか、過去の資産(JWC,JWW)を直接とりこめますよ?とか。期待できる市場です。

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