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有給取って母親と上野で高級フレンチ後、紅葉まっさかりの六義園を楽しんだ

母親が77歳の喜寿だということが判明。親の年齢ってイチイチ覚えていないのが当たり前だが、ふとしたときに心に刻みこまれる。最新情報によると女性の平均寿命が87.26歳とのこと。あと十年というなか、年に2回程度しか会わないのだから、あと20回しか会えないことになる。

晩年は健康的にも問題あるのだから、今健康なうちに会って顔を見せておくべきと考える。ただ顔を見せるだけではこっちもつまらんので、ふだん経験できない場をセッティングしたい。平日の真っ昼間に母息子のペアで、昼メシ食って散歩するというプランをあまり深く考えずに思い付きでプランニングしてみた次第。

場所は上野。母親が住むところからもおいらが住むところからも行きやすい場所。おいらも20数年住んでいた足立区において、最もイケてる繁華街が上野だった。竹ノ塚や北千住が手軽な繁華街だとしたら、もうちょっと先まで行った上野は巨大で華やかな街だった。少し足をのばせば、銀座、六本木なんてハイソサエティーな街があったが、そこまではねぇと足を運ぶことはなかった。新宿、渋谷なんて西の地区は眼中になかったし。。上野と言えば西郷さんの銅像。いちょうの黄色い葉を背後に、今日も立派にそこに立っていた。

高級フレンチでもと思ってググると、隠れ家的な超高級店がヒットする。そのよさがわからんので、そこそこなところとして精養軒をチョイス。グリルフクシマの平日限定ランチが3800円で2人でビール1杯ずつ飲んだ結果の会計が9990円。ランチ代としては高くついたが、年老いた母親との水入らずの時間を過ごすのにはとてもリーズナブルだった。高けりゃいいってもんでもないけど、そこそこ高価であることが高い満足感を得るためには最適だと考えている。

精養軒を出て、不忍池付近の寺でお参り。次の目的地は六義園。六と書いてリクと読むのでリクギエン。今朝、妻からアドバイスをもらっていた。今、紅葉がきれいだから行ってみればと。そこからタクシー拾って10分程度で六義園到着。紅葉目当てのたくさんの人でにぎわっていた。平日だから空いているかと思ったが、いやいやリタイアした人や旅行客が大集結していた。こういうところに有給取って来ることはおいらの幸福度を上げてくれる。母は年のせいもあって歩くのがおっくうそうだったから、ぐるっと一周40分くらいかかりそうなところを、ところどころショートカットして20分程度の散歩とした。

六義園から最寄りの駅である駒込駅までは5分程度の距離。山手線で上野まで戻って、日比谷線の乗り場まで案内して母と別れた。もうじき80歳にもなろうかという母親だが、まだ車の運転をしていて、電車やバスの乗り降りに支障はない。おいらはそのまま山手線にのって帰宅することもできたが、普段乗り慣れない路線でもあったので心配で、確実にわかるところまで案内した次第。年を取ると、これまで出来ていたことが出来なくなるってことを48歳になってみて徐々にわかってきた。幼少の頃に習っていたそろばんの成果でおいらは暗算が得意だったが、近頃計算が苦手になっている。ちょっとランニングするとヒザの関節に痛みが出て、歩行が少しだけ困難になる。人や場所の名前が思い出せないこと多数。こうやって人は年を取っていくんだと身を持って体感しているので、さらに年上である母親はさぞかしいろんなことができなくなっているに違いない。誰しもが経験することだから当たり前だけど、息子にとって母親は特別な存在。これからも折を見て、母親と楽しい時間を過ごすべく、いろんなところに連れて行ってみようと思った次第。

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