サイトアイコン CAD日記

そろばん

「正義のそろばん」で思い出した。

昔そろばんを習っていて、けっこう一生懸命やっていたことを。

ちなみに、正義のそろばんとは妻がやっているドラクエ系のゲームに

出てくる武器の名前。

大して強そうでないネーミングだが、かなりランクは上らしい。

さかのぼること約30年。

当時はそろばんが大ブームだった。

クラスの1/3くらいは、そろばんを習っていたと思う。

小学校2年生になると同時に、親に半ば強制的に入塾させられた。

遠山そろばん塾。

たぶん今ではなくなっているだろう。

人見知りだった私にとっては、雑多な人々といっしょに何かを

習うというのはけっこう苦痛だったけど、それもだんだん慣れてきた。

順調に習得していって、9級と8級の試験に合格することができた。

さて、次は7級と考えていた私に、塾の先生が言い渡した。

あなたは、4級を受けなさいと。

意味不明だったし、当然合格出来ない時期が続いた。

たしか、2ヶ月に一回くらいの頻度で試験を受けることができたのだが、

5回は確実に落ちたと思う。

理不尽だし、受かる手ごたえはなかったし、つらい時期だった。

まわりの友人は、順々に受けていって着実に級を伸ばしているところに、

いつまでたっても、8級しかない自分がはずかしかったりして。

級に合格するとその級のシールをもらうことが出来て、それを自分の

そろばんに貼るので、誰が何級を持っているかはすぐわかってしまうのだ。

6回目の4級受験。

今度こそ、という気合で試験にのぞんだ。

がんばってがんばって、ギリギリという感じで合格した。

8級保持でしかなかったのが、一気に4級保持だもんね。

とってもうれしかったという記憶がある。

さて、その後。

3級、2級と順調に合格を重ねることができた。

さすがに1級だけは別格で、なかなか合格することは出来なかったが、

難なくスルスルっと進むことが出来た感じか。

塾の先生は、正しかった。

低いレベルに時間をかけるより、ある段階でジャンプアップさせて、

高いレベルに慣れさせること。

慣れてしまえば、高いレベルへの恐怖感がなくなり、

楽に次のステップへ進むことができるということ。

6年生に進級するのを機会に、そろばんをやめた。

進学塾に通わねばならなかったから。

それまでに1級に合格することができ、

また競技会なんかにも参加させてもらえたりして、

なかなかおもしろい経験ができた。

今でも頭の中には、そろばんがある。

7に8を足すなら...

7から2を引いて10を足す。

こんな計算経過が、無意識のうちに頭の中のそろばんで行われる。

(暗算は少し苦手な分野だったが。)

幼少の頃に習ったものとは言え、今でも役に立っている。

その後、理系の大学に進んで、CADなんぞやっているのは、

幼少のころ「そろばん」を習っていたことが大きく影響していると思う。

実家には、当時使っていたマイそろばんが眠っているはず。

今度実家に行ったときに、引っ張り出してみよう。

当時のように指は動かないだろうが、それなりのリズムを持って

コマをはじけるような気がする。

なつかしいな。

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