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ある個人商店がキャッシュレス決済を導入することでどれだけ売り上げが増えるかを知りたい(1)

知人の個人商店にキャッシュレス決済を導入させようと、あれこれ助言しているがなかなか首を縦に振らない。キャッシュレス決済で、5%のポイント還元を来年6月まで受けられるってことをよくわかっていないからだと思う。昔ながらの現金商売では生き残れない時代がやってきたのは、消費税増税がきっかけだ。8%が10%になって2%あがるだけで消費者の消費意欲は格段に落ちてしまうところ、5%のポイント還元があれば逆に3%の割引になるわけで、言い方を変えれば消費税が5%だった5年ほど前(2014年4月)に戻れるってこと。さらには、PayPay、LINE Pay、d払いなどのQRコード決済会社、クレジットカード各社などが入り乱れてキャンペーン合戦をしていることも大きい。20%規模の還元を必ずどこかがやっているありさまで、消耗戦の様相を示している。近いうちに2~3社に統一されるとも言われているが、それは中国でそうなっただけで日本でも同じとは限らない。少なくともこの先3年は今の状況が続くと見た。ソフトバンク系(PayPay)、LINE系(LINE Pay)、ドコモ系(d払い)、楽天系(楽天Pay)、メルカリ系(メルペイ)なんて大手があるなかでOrigami Pay、ファミペイ、ゆうちょペイなんてこまかいのがうごめいている(おいらはここに挙げたサービスは全部登録している)。なくなったのは7Payくらいで、これからもこの戦いは続いていくはず。ウワサで上がった「ソフトバンクがLINE社を買収する話」がもしホントなら、劇的な集約が進む可能性があるがデマっぽい。

個人商店がキャッシュレス決済を導入するためにクリアすべき課題の第一弾。
【1.まずは自分で使ってみろ】
客に使わせる前に、自分が使ってどんなものかを知る必要がある。コレが最も高いハードルなのかもしれない。おいらの同級生だからアラフィフ。IT企業に勤めていてパソコン好きでもあるおいらは例外として、この世代はITオンチが多い。学生時代にパソコンが身近にない、ケイタイ電話を使いはじめたのは社会に出てから、スマフォを持ったのはここ数年で、SNSなんてやらねぇぜ、メールくらいは打てるなぁって世代。でもLINEは家族や身近な人間との連絡にバリバリ使っている。LINE社株主のおいらから言わせれば、LINEをただの連絡手段だけで使っているのはもったいない。個人間送金、QRコード決済、投資なんかに使って生活を便利にするべきなのにねぇ。

導入編としては、すでに使っているLINEで本人確認すること。なお、今現在ガラケーを使っている人間は見込みないので相手にしない。アンドロイドまたはiPhoneのスマホを使っている人間のみを対象にして話を進める。本人確認にはいくつか方法があるが、銀行口座を登録するのがおススメ。チャージする一番手軽な方法が銀行から入れることだから。ただし、口座振替の手続きをするためにオンラインバンクが必要になるので事前に申し込んでおくべし。ゆうちょ銀行だと通帳と暗証番号があればできるみたいなので、オンラインバンクがないなら、ゆうちょ銀行で登録するとよい。本人確認できたら、銀行から少額でチャージして近所のコンビニで使うべし。初めて使うときは緊張するし、失敗したら恥だよなぁなんて考えるけど、誰にも初めてはあるんだから、恥かいてナンボだって気構えで臨むべし。近頃の店員は手慣れたもんだから教えてくれるよ。おいらはQRコード創成期に使いはじめたから、店員もよくわからないなんて状況で自分でしっかり調べてから現場に臨んだ。ITリテラシーの低いアラフィフにとってはハードル高いかも。でもがんばれ!

LINE payが使えるようになったら、ついでにPayPayも登録しちまえ。アプリをインストールするのが別に必要だが、その後の登録方法は似たようなもの。この2つのサービスが使えれば初級編クリアであり、大半の店でコード決済が使えるようになる。無駄遣いが心配なんて思うかもしれないが、現金よりもよっぽど管理が楽で、いくら使ったかが容易に後追いできるぞ。クレジットカードみたいに後払いになるわけでもないんだから、チャージした金額で使えばいいよ。個人情報流出が心配。。大丈夫、あなた程度の個人情報が出回ったところで、DMや迷惑メールが増えるくらいのもので別に殺されるわけじゃない。そもそもそう容易に個人情報は流出しない。コード決済創成期のPayPayで流出した件、7Payがセキュリティ甘くてクレジットカード使われちゃったなんて事件が過去にあったが、そんな経験を経て業界全体でちゃんとやっているから安心しなさい。レジで「ペイペイで」て言うのが恥ずかしいかもしれないが、慣れれば問題なし。

ついでにもう一つ。情弱のアラフィフは、スマフォを3大キャリア(ドコモ、au、ソフバン)で契約をしているはず。昔から契約しているところから変更するのはメンドウって理由だけで。。何を隠そうおいらも20年近いドコモユーザー。格安スマホへの切り替えを検討してはみたが、ちょうどその頃dカードゴールドなる素晴らしいクレジットカードが登場したのでドコモのままでよいと判断した。問題なのは、格安スマホに切り替えないことではなくて、通信プランを大容量のままにしてムダな金を払い続けること。おいらはドコモの新料金プランでギガライトにしていて、月の利用をが3GB以内におさまっているので約3300円。家族割引とNTT光契約契約があるからそれだけ安くなる。月に4千円超えているなら料金プラン変更を検討すべし。NTT光といえば、自宅の回線も重要。昭和を生きた我々の世代は電話機を手放していないはず。電話そのものはほぼ無用の長物だが、電話回線となれば話は別。電話なんていらえねぇぜってNTTの契約をやめたら、家のWiFiがつながらなくなってなぜだろうってなって、そりゃー電話回線なければWiFi使えないの当たり前じゃん!という笑い話があるくらい。でも、イマドキの若者は家にPCないっていうから、4Gの公衆回線だけで間に合っている人間がいるのはわかる。アラフィフの個人商店主だったら当然電話回線はある。PC持ってれば高速回線でつないでいるはず。ただのアナログ回線でモデムでPCつないでいたら笑っちゃうけど、最低ADSLはあるだろー。ADSLって近々は廃止になるみたいだけど。

ずいぶん長文になってしまったのでこれくらいで終わろう。次回は無線LAN(WiFi)の導入と決済端末について書くつもり。

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