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バレエ

何の因果か、バレエを見ることになった。

volleyではなくて、ballet。

バレーボールではなくて、バレエ。

場所は、新国立劇場。

京王新線の初台駅、オペラシティ内にある。

新国立劇場があるなら、国立劇場があるのかと

調べてみたら、あった。

国立劇場は、日本の伝統芸能を上演する場所らしい。

そして新のほうは、オペラなど西洋系演劇を上演する場所。

自席からの眺め。

(場内撮影禁止だったが、こっそり撮ってみた。)

3階席のB席。

S席を頂点に、ABCDZと6つのランクに分かれている。

だいたい中間あたりのランク。

かなり高い位置にある席で眺めがよいが、

少し乗り出すと、ヒヤッとする高さだ。

上から見下ろす感じになるので、舞台の奥行きを感じられるが、

脇に位置するためサイドが見づらい。

舞台のすぐ前、一段下がったところにオーケストラ50人ほどの人がいるのが

よくわかり、何やら感動した。

バレエとは何ぞやということをまるで知らず、本物を見ることになった。

熊川哲也くらいは知っていたが、バレエと言うとどうしても

女の子の習い事、というイメージが強かった。

題目は、ドン・キホーテ。

外国人男女が主役。

それ以外は日本人多数。

西洋人と東洋人の体格の違いをまざまざと見せつけられた。

顔が小さく手足が長い。

主演は女優は、スヴェトラーナ・ザハロワ。

チケットを譲ってもらった人いわく、

世界で3本の指に入るほどの実力者。

つま先を約45度に開いた状態で歩き、止まる。

歩くときは、つま先から着地する。

普通の人はつま先を揃えて、かかとから着地するんだよな。

女性はつま先でクルクル回ったり、トットットッと歩く。

男性はつま先で立つことはせず、飛び跳ねる姿が多かった気がする。

2人で踊るときは、女性をメインにして男性は脇役という感じ。

その後、男性が一人で出てきてガッツリ踊る。

主役の2人が登場すると、場内が沸く。

踊り終わると、ブラボーという叫び声と、

満席の客席から割れんばかりの拍手が鳴る。

そして、これでもかとばかりに主役の2人が観客に対してお辞儀をする。

さらに拍手が大音量で響きわたる。

幕間に休憩時間がある。

3幕あったので、休憩が2回。

1回につき20~25分。

屋外から中を写真に撮ってみた。

シャンパン1杯1300円。

少々高いと感じたが、場の雰囲気に自分をなじませるのに大変役立った。

どうでもよいが、スパークリングワインが800円でグラスワインが500円だった。

すきっ腹にシャンパンはこたえた。

途中から頭がポーっとしてきた。

当たり前と怒られるかもしれないが、バレエには歌やセリフがない。

踊りとジェスチャーと音楽だけで物語が進行していく。

オーケストラは暗いところにいるためか、あまり視界に入らず存在感を感じなかった。

事前にパンフレットのストーリくらいは読んでいたが、

話がどういうふうに進んでいたのか、まるでわからなかった。

たぶん、ストーリーはそれほど重要ではないのだろう。

後ろ向きな物言いに終始してしまったようだが、

決してつまらなかったわけではない。

少々退屈はしたが、いい経験ができた。

一生に一度のバレエ見物になるのか、鬼のようなマニアになるのか。

異文化に触れて戸惑っている。

そんなところか。

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