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不意に電源が落ちたり電源が入らなかったりするPCがあって困った話

先週はテレワーク用のPCをセットアップするために会社内がザワついていた。課内のシステム管理者なんで、20人ほどいるメンバーに対してアレコレと連絡したり、情報の取りまとめをやっていた。会社に置いておくメインPCに対して、自宅からリモートデスクトップするためのテレワーク用PCを確保することがミッション。
1.共有ノートPCを各人用に割り当て(20%)
2.サブPCを持っている人はそれを利用(30%)
3.1と2で間に合わない分をレンタルPCでまかなう(50%)

1と2は週初めからシュクシュクと進められていた。比較的PCについて知識と経験がある人間がやっていたから、おいらとしても指示を出してちょっとした指導をする程度で済んでいた。レンタルPCが金曜日に届いて状況は一変。PC操作は当たり前にできるけど、セットアップまわりのことに疎いメンバーがアレコレとやりはじめて、わからんことを次々に聞かれるようになった。社内にマニュアル集があるから、ココ見れっては言ったものの、今必要としていることがまとまっているわけじゃないので、何をやったらいいかわからん連中が大混乱。しょうがないから、これとこれとこれをやればいいって、要点をまとめて全員に通知して、何とか進み始めた。

そんな中でメインマシンが調子悪いと言い始めたメンバーが出た。不意に電源が落ちたり電源が入らなかったりすると。思い込みが激しくPCまわりに疎く高圧的な還暦近いオヤジ。数か月前にも、あーだこーだとメインマシンが調子悪いと言っていた。HDDをSSDに換装したら、うまく移行できなくてアレが悪いんじゃないか、コレが悪いんじゃないかと見当違いなことを言っていて、めんどくせーから別の人間にその指導をまかせていた。今回の症状から言って、電源ユニットまたはマザーボードの故障だろう。導入してからまだ半年ほどなので初期不良なのか、あるいはSSDへの換装時にマシンを手荒くいじって壊したか。

とりあえずクソ上司に相談した。だから何?って具合で頼りにならず。そんな答えが返ってくることを承知の上で相談した。役立たずであることを証明するためのおいらの策略w。おいらには腹案があった。別目的で手配していた同型PCがあるのだ。開発用であり、最悪の場合はテレワーク用に誰かに割り当てるつもりだったPCで、QUADROなるハイスペックGPUまで装着したもの。そんな立派なものをガンコオヤジに与えるのを一瞬躊躇したが、メインマシンが動かんのじゃ仕事にならんだろーと渡すことを決意。グラフィックが違うとは言え同型PCなので、SSDの入れ替えだけで、ガンコオヤジのメインマシンは元通りに動いたとさ。苦境を救ってやったおいらに感謝の気持ちを持っただろうか?ガンコオヤジに一つ貸しができたつもりでいるが、いやいや「おまえの役割なんだから、やって当たり前だろ」「別にオレはメインマシンが動かなくて仕事ができなくてもいいんだぞ。余計なことやりやがって。。」なんて思っているはず。

残った残骸(電源ユニットまたはマザーボードの故障したマシン)をどうしようか。不意に電源が落ちたり電源が入らなかったりする症状を確認の上、修理に出す。保証期間内だろうから手続きは容易。修理から戻ってきたら、ガンコオヤジからQUADROを奪い返して開発用PCとして仕立てなおす。いやはや、システム管理者って報われない役回りだよな。

でもね、メンバー20名ほどのなかには、おいらのおかげで在宅用マシンが作れて仕事が継続できると喜んでいる人がいるはず。金曜の夕方は品質確認会議という名のクソ会議があったから、指導役を他のメンバーに引き継いだ。会議が終わってボロボロにになって席に戻ったら、メンバー1名からお礼を言われた。「いろいろとありがとうございました。助かりました。」その一言でおいらの苦労は吹っ飛んで、またみんなのために支援をしてやろうじゃないかという気持ちになれた。やれやれ。

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