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芝浦1丁目東芝本社近くの線路際に突如あらわれた大きな階段の正体はなにか?

こんな階段が突如あらわれてびっくりした。最初、工事関係者が利用する階段かと思ったが、やけに大きいこと、途中に踊り場があって手すりまでついていることから、一般利用者のためであると結論付けた。

モノレールの真下を通過する感じ。

側面から見るとこんな感じで、つくりが非常に簡易的。あくまで臨時で作っていて、恒久的なものではないことがうかがえる。

防音壁の上を斜めに横切って。。

下り階段で下に降りる感じになっている。

芝浦1丁目エリア再開発の一環みたい。(赤く塗ったところが階段)

「(仮称)芝浦一丁目計画」 整備方針について – 野村不動産

階段降りた先は、新幹線やら山の手線やらが走る線路なんだけど、その脇にアスファルトで覆われた細長い道路があることは知っていた。リニアモーターカーを走らせる際の余剰地かなと思ってたけど、そのわりには前後がつながっているわけではなく、このエリアだけポッカリと空いていて不自然だった。以下の記事から、カートレイン乗降場跡地であることが判明。
カートレイン乗降場跡地を含む芝浦1丁目エリアに、新たなツインタワーが出現……JR東日本・野村不動産・NREG 東芝不動産による東芝ビル建替計画

カートレインってなんぞやと思って調べた結果、クルマを電車に載せて人とともに移動するものだということがわかった。カーフェリーが船に車を載せるものとして一般的なのに対して、カートレインとはなんぞやというのが一般常識だろう。汐留から東小倉駅までを結ぶ形で1985年に開業。1990年代の後半(具体的に何年なのかは不明)まで運行していたとのこと。カーフェーリーよりも速く、飛行機+レンタカーよりも安いということで、一時期は大人気だったみたい。ただ、載せられる車のサイズの制限がきびしいとか、食堂車がなくて車内販売もなかったから途中で5分程度寄る駅で食料を入手しなければいけなかったなんて事情があって、衰退していった。おいらが免許を取ったのが1988年だから、その当時も存在していたってことにおどろき。

階段を下りた先がカートレインの乗降口の跡地であることはわかった。脇を新幹線が走るところに歩道を作ることが予想できる。芝浦1丁目再開発のために、東芝本社ビルを壊している間の歩道になるのだろう。東芝本社ビルがなくなっても、その先にシーバンスという大きなビジネスビル2棟があるので、そこに通勤する人が浜松町駅から歩くための道。新幹線をはじめとした電車が多く通るところを素で歩かせるわけにはいかんから、壁をつくるのはもちろんのこと、屋根くらいは付けるだろう。駅付近では線路を超えなければならない。どうやって上に上がるかって、やっぱり階段ってことになる。エスカレーターくらいは付けるかもしれない。今ある線路横断の橋は相当老朽化しているので、付け替えってことなる。大規模な工事が必要だ。

東芝本社ビルの跡地には高層ツインタワーが建設される。45階建てと47階建て。2021年9月に着工して、2031年3月に全体が完成する。11年後とはずいぶん先の長い話だ。あれだけデカいビルをこわしてつくるってことだから時間かかるのだろう。こわすのだけでも大変な話だ。近くにある世界貿易センターが今年解体されるってことで、そのやり口が注目されている。この規模(高さ160メートル)の建物を解体するのが日本でははじめてだから。ともあれ、芝浦1丁目エリアは大変身する。11年後もこのあたりに住み続けて、その変革と結果をこの目で見てみたい。

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