サイトアイコン CAD日記

猫伝

DS文学全集にて「我輩は猫である」を完読。
通勤の電車内で、ベッドの中で寝る前に。
液晶パネルを見すぎて目が弱ってくるのもかまわず、
夢中になって読み続けた。
たいへん興味深く読ませてもらった。
読後に振り返りたくなってWikipediaで復習。
もともと夏目漱石は「猫伝」という題名でを付けたが、
高浜虚子の助言により「吾輩は猫である」とした。
猫伝では、漱石をこれだけ有名にはしなかったであろう。
漱石のはじめての小説がこの作品だから。
昔、我輩は猫であるのアニメを見た記憶がある。
Wikipediaによると、1982年フジテレビで放映したようだ。
じゃりん子チエ風の猫と登場人物だった。
ストーリー展開の詳細は覚えていないが、
忘れられない映像がある。
くしゃみ先生が金持ちの金田から陰湿な攻撃をされ、
妻子を前に、もうやってられないというような宣言をする。
妻がくしゃみ先生に言う。
ほら、こんな猫だって生まれたばかりの子どもをかかえて
がんばってるじゃないの。
うちでは一匹分のえさしか与えていないのに、
どこかから餌を調達してきて、養っているのよ。
(アニメでは、主人公の猫がメス猫と仲良くなり、
子どもが生まれている。)
あなたはどうなのよ!
話の筋は、小説とはかなり違っていたと思う。
もう一度見たいけれども、25年も前の作品では無理だろう。
小説では、猫はたったの2年で死んでしまう。
ビールを2杯飲んで、気持ちよくなってフラフラしていて、
気が付くと「かめ」の中に落ちている。
最初はバタバタとあがいてみるが、とうてい助からないだろうと
達観して体の力を抜く。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、ありがたい、ありがたい。
と言って、話が終わる。
漱石の顔を見ない日はない。
漱石と言えば、1000円札だから。
次は「坊ちゃん」でも読もうかね。
疲れ目に注意しながら。

モバイルバージョンを終了