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パソコンを速くするための手段

おいらが自宅で使っているパソコン(以下PC)は十分速いので満足している。主なスペックは以下の通りで、ドスパラで約13万円の買い物だった。(2021年12月)
CPU:AMD Ryzen 5 3600 (3.6GHz-4.2GHz/6コア/12スレッド)
GPU:NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB (DVI x1,HDMI x1,DisplayPort x1)
メモリ:32GB DDR4 SDRAM(PC4-21300/16GBx2/2チャネル)
SSD:512GB NVMe SSD (M.2 2280,読込速度 3200MB/s,書込速度 2000MB/s)
HDD:1TB
光学式ドライブ:Blu-rayドライブ

妻の実家でPC2台を高速化したのは一昔前のやり口で、メモリー増やしてHDDをSSDにするというものだった。そこで一つ気付きがあった。
デスクトップにOptaneメモリーなるものが実装されており、HDDのくせにディスクアクセスが妙に速かった。CrystalDiskMarkの結果は以下の通りで、SATA接続のSSDより速いという結果だった。

HDDのくせに「やけにはえーじゃねぇか」というところで、その要因がOptaneメモリーだった。IntelとMicronが共同開発した「3D XPoint」という技術。Optaineメモリーとはようするに小容量かつ高速なSSD。HDDとセットで使う(RAID構成)ことによって、HDDにあるデータのうちのよく使うものをSSDに保存しておく。SSDだから電源切ってもデータを保持しておけて、マシン起動時に効果を発揮する。2017年に世に出た技術でその後数年はアドバンテージがあったが、2021年3月Intelが撤退。NVMeのSSDが高速で安価になったことが影響した。SSDはSATA接続からNVMe接続(M.2)に移行したと言える。低発熱で安定動作のSATA接続では物足りず、高発熱で高速なNVMe接続が主流になったのだ。おいらがNVMe接続のSSDを使っているくらいだから断言できる。HDD+Optaneメモリーのマシンについては、SATA接続SSD+Optaineメモリーに変えたが、キャッシュが効いている状態(2回目以降のマシン起動)では、以前と変わらなかったことだろう。正解は、Optaineメモリーを外してNVMe接続のSSDにすることだったと今ならわかる。ベースとして2000MB/sの速度が出れば、変更前の1000MB/sの2倍になるんだからね。Optaineメモリーという技術は捨て時であり、PCIe 3.0×4を最大限に使うのが吉ということ。

ストレージは、HDD⇒SSD(SATA)⇒SSD(NVMe)と変遷してきた。NVMeはPCI Expressで接続することになり、その世代が3から4に変わろうとしている。主流は第3世代であり、一部のマザーボードで第4世代に対応しているそうだ。AMDが先行してIntelが追随している。Intelだと第11世代のCPUから対応ってんだから、AMDに対して1年遅れた感じか。以下はPCIeの世代ごとの速度で、まさに倍々ゲーム。
PCIe 1.1:500Mbyte/sec
PCIe 2.0:1.0Gbyte/sec
PCIe 3.0:2.0Gbyte/sec
PCIe 4.0:4.0Gbyte/sec
さらにレーンという考え方があって、x1、x4、x8、x16がある。NVMeでは×4が使われるから4倍になる。

現時点において、NVMe接続SSDの最高速度は、以下製品の7300MB/s。500GBで約2万円とは高いですな。
Seagate FireCuda 530 M.2 ヒートシンク付き 500GB
おいらが直近買ったのは500GBで5500円だったから、その4倍弱。PCIe 3.0マシンであり、またSATA接続の代わりに使うのでコスパを重視した。

これまでずいぶんとSATA接続のSSDを買ってきたが、もう買うことはないだろう。NVMe接続のSSDの時代がやってきた。そうなると熱対策が重要になるので、ヒートシンクやファンが必要になる。高温になると性能を落として動作するってんだから、高温にならないように冷やさないといかん。2年後くらいに、おいらの自宅マシン買い替えする際は、PCIe 4.0のNVMe接続SSDを搭載したマシンになるはず。それとも、全く新しい高速化ストレージが出回っているのか。。

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