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OCF検定

OCFって何?ということですね。

検定とは、その能力やレベルを客観的に図ることです。

当たり前。

正式名称は、オープンCADフォーマット評議会(Open CAD Format Council)、

頭文字3文字でOCFです。

SXFフォーマットの生みの親である組織がOCFです。

日本のCADベンダーが集結して、新しいCADフォーマットを

作り出すために組織されました。

あーでもない、こーでもないと議論して、各社の思惑が入り乱れ、

トラブルが少ない理想的なCADフォーマットを創り出そうと努力した結晶、

それがSXFです。

SXFに準拠しているCADかどうかを試験するのが、OCF検定です。

歴史は長く、約4年の実績があります。

検定内容はとても厳しいです。

私の経験で言うと、合格率が60パーセント程度です。

用意された意地の悪い検定データをCADで開き、

各種編集作業を行った上で、SXFファイルに書き出します。

最初のSXFと書き出したSXFの違いが、編集した部分だけだ

ということをテストされます。

もちろん、画面上で正しい描画がされているかどうかもチェックされます。

検定員の厳しい目によって。

検定会場でのチェックも厳しいですが、それ以前にSXFに準拠した

機能を作っておかなければなりません。

SXFに存在する機能をCAD側にも準備し、データの入出力

プログラム(コンバータ)が必要になります。苦労しました。

一度合格すればいいというものでもなく、半年に1回、

定期健診という名目でチェックをされます。

半年の間に、SXFに準拠していない部分が発生していないか

どうかをチェックするわけです。

SXFは、国が発注する公共工事において、提出されるCAD図面の

フォーマットとして創り出されたものです。

CADのフォーマットは、ただそれが存在すればいいというものでもなく、

それに対応したCADがなくてはなりません。

そして、そのCADが多くのユーザーに使われなくてはいけません。

CADがSXFに一定の品質で対応していることを、ユーザーに

アピールするという意味合い、それがOCF検定です。

先週金曜日、新しいタイプのOCF検定を見学してきました。

近い将来、我々が受験するための調査です。

相変わらず、厳しい検定内容でした。

和やかなようでありながら、ピリピリとした緊張感を味わって、

帰宅の途につきました。

受験したわけもないのに、疲労困憊でした。

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