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サーバーが壊れちゃったのかい?

先週発生したサーバー壊れちゃった?騒動の顛末は、ハブ(スイッチイングハブとも言う)が経年劣化で壊れて、その結果ファイルアクセスが遅くなったというもの。ネットワーク機器には寿命があって、早いと3年程度で壊れる。スイッチングというメンドウな仕組みがある分、スイッチングハブのほうが壊れやすく、問題なくとも定期的な交換が必須らしい。

そんな結論に至るまでに現場は大混乱で、サーバー側のメモリー、ディスク、アレイコントローラ、LANケーブルなどなど怪しんでいろんな調査をした結果、サーバーに問題ないことはわかった。そうなるとネットワーク側に問題があるということになりハブをリセットしようかとなるが、多数のサーバーが稼働しているものを切断するわけにはいかん。別のハブにつないでどうかという発想に至って、結局ハブに問題があることがわかった。結論ベースで言えばこれだけなんで、これを読んでいる人には現場対応していた人間の苦労は伝わらないかね。

多数の人間がパソコン使って仕事する上で、ファイル共有はかかせない。サーバーにファイルを置いて、関係者で共有する。ExcelやWordのOfficeファイル、PDFやテキストファイルもあれば、業務アプリのデータやインストーラ、仮想マシンのvhdなどなど。関わる人間が多くなればなるほどファイル容量は増加していき、放っておけば際限なく増える。データ整理が苦手、というかその必要性を感じない人間が多数いるとヤバい。ギガ単位のファイルをガンガン保存した上で、無駄なファイルが量産されていくことに本人はヤバいという認識がない。そんな人間が、ディスク容量足りんから増やせって簡単に言う。当人以外がデータ整理しようったって、何が重要なのかわからんので無理な話で、きっと必要なんじゃないのという結論となり、いつまでも残り続ける。やっぱ、フォルダ共有におけるルールが大事だな。

ディスク容量を限界近くまで使っている状態はヤバくて、10~20%の空きがあることが正常利用するための最低条件。まだ空いてるじゃんというノリで使い続けると、アクセスが遅くなったり、ディスクが壊れやすくなる。近い将来の増加も考慮すると1/3(33%)空けておいたほうがいいと思う次第。

組織的な対応も必要。情報システム室のような専門部隊がネットワーク機器をしっかりメンテする。会社の規模にもよるんで一概には言えないけど、サーバールームがあってそこに複数のサーバーがあるんならそうあってほしい。サーバー自体は社内の組織単位で使っているので、担当部署および担当者を明確にする。利用者からみると、トラブル発生時にどこの誰にいえばいいのかわからんというのは困りもの。言い出したお前が調査しろ、なんて言い出すヤツがいるとかなりヤバい。問題指摘すらできなくなり、トラブル状態でガマンして使い続けるなんてアホな事態となり、ついにはサーバーが壊れてデータ損失なんてことになる。

社内にサーバー立てるなんて時代遅れで今はクラウドでしょって言うのもいいけど、実際にクラウドに移行するのはかなり難しい。サーバーを買うための初期投資が不要、トラブル対応で社員が対応する必要ないから人件費が不要っていうメリットがあるのは確か。でも、利用する人数や使う容量によって月額料金は膨れ上がっていき、結局どっちがいいかなんてわからん。はっきり言えることは、クラウドにするならなおさらムダなデータをため込まずにルールをちゃーんとしなきゃいかんということ。テラ単位のデータをクラウドにアップしたらとんでもない料金がかかる。社内の人件費とクラウドに支払う料金の比較になってくるので、経営層によるリーダーシップがあってはじめて成立する方策であり、これをボトムアップで実現するのは無理ってもの。

いろいろ不平不満的なことを書いてきたが、おいらはこの手の話が好きだし、機会があれば実際にアレコレと活動してみたい(今回のサーバートラブルで少し活動した)。CADなんてやってられんので、情シスに異動したいぜって言ったのが2年前で、結果としてまだCADをやっている。CADをやれるのはおいらだけであり、CADをやめるわけにもいかないという判断があったのだろう。50歳過ぎてイチから情報システム的な仕事を専門的にできるとは思えんけど、約30年のSE経験を生かせそうな気はしている。社員20人くらいの会社で情報システム部門を立ち上げるくらいならできそう。社内SEが不遇らしいというのも知っているけど、今の会社でCADをやっているよりはいいんじゃないかね。知らんけど。

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