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フリーアドレスの次はフリーエージェントだな

再来週からフリーアドレス(略してFA)が開始される。自席がなくなって、出社したら好きな席に座って仕事するというもので、コロナ禍で在宅ワークが増えて出勤する機会が減ったから、各個人の席はいらんでしょってこと。これによってオフィススペースを削減できて支払う家賃(固定費)が下がるし、その日座る席によって新たなコミュニケーションが生まれて横のつながりが強化されたり、日々新鮮な気持ちで仕事ができるようになる。おいらは週2で出社するペースであり、メインは在宅勤務だから大して影響はないと思っている。会社が払う固定費が下がるのはいいこと。コロナとの戦いが長期化しそうという背景もあるんで、このタイミングでの導入はいい判断だと思う。

FAが意味するのはフリーアドレスだけではなくて、フリーエージェントもある。プロ野球選手が球団に何年か在籍したら宣言することができて、他球団からのオファーを受けられる。プロスポーツ界で当たり前になっているものを、企業でもやろうぜって話。以下の案は、2年前の社内コンペに出そうと思って、結果的に出さなかったもの。
社内フリーエージェント制導入と管理職総選挙
~モチベーション向上/企業内競争力を高める~

おいらが数年前まで最も欲しかった制度でもある。新人配属された部署で四半世紀(25年以上)を過ごしていて、2年ほど前にようやく念願の異動ができた。自己申告制度というややあいまいな制度でなんとか得た結果で、現状への満足度・不満度を明らかして異動を希望する。希望を出すことができるってだけで、その希望が実現することは少なく、人事管理の手法として会社に都合のよい制度とも言える。社員の職務状況や適性、問題点を洗い出して、管理を強める方向に作用しており、社員側からみたら管理されている感満載の制度だから、これで正直な気持ちを明らかにすることを避ける傾向がある。おいらの場合はヤケクソというか、やれることは全部やったろうじゃねーのという感情で退路を断っていたので実現したのかもしれない。

社内フリーエージェント制は社員主導の制度。会社側の都合で、向いてないあるいはやりたくない業務を何年もやらされているという状況を、自らが起点となって変えることができる。受け身な社員には不要な仕組み。自分で何とかしようと思っている社員にとってはモチベーション向上につながる。もちろん、FA宣言を誰もができて誰もが希望の部署に行けるわけではなく、一定以上の勤続年数と成果を出していることが必要。配属ガチャで外れを引いたとしても、少しのあいだがんばってそこで一定の成果を出せば、次で当たりを引ける可能性がある。消耗戦を戦って身も心もぶっ壊れて退場するしかないなんて状況を変えることができる。適材適所が経営層および管理職が考えるものだけで行われているのが現状なのに対して、そこに社員の考えを色濃く出していければ、企業内競争力だって高くなるよねってこと。

管理職総選挙は、ベンチャー系企業で採用されていることがある。なんでXXさんは課長なんですか?っていう声に明確に説明することができる制度。民主的な制度とも言える。人事権という武器が公のものとなることで、直属の上司に気兼ねなく、自分らしく立ち振る舞うことができる。いい上司に当たればそんな心配不要だけど、配属ガチャで外れる、つまりクソ上司の下についらもう会社を辞めるしかないね。。なんてことがなくなる。おいらが管理職ではなく、また管理職になりたいとも思わないので立候補する気持ちはない。でも、そうやって決まった管理職のクソ上司比率が下がって社員の満足度が向上して、会社の業績が上がるんじゃねってこと。

毎年の社内コンペに何かしら企画を出すことにしているので、今年はコレ1本に絞ってみよう。去年3本だしてどれもスルーされちまったのは、おいらの企画力不足と、52歳にもなるCADオヤジの言うことなんか聞いてられねぇぜという空気があったから。後者の理由付けから言って、今年だって同じ目にあうことが火を見るよりも明らか。だけど、企画を考えるってのはおもしろいし、それが実現せずとも一種のゲームとして楽しめればそれでよしだ。

参考サイトはこちら。
社内FA(フリーエージェント)制度とは何か?意味や背景・メリットなどまとめ
「自分の上司は自分で決める」選挙で決めるユニークな制度を作る人事たち

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