PCをセットアップするときに悩ましいのは、パーティション設計だ。
デュアルブートで2つ以上のOSを入れることが多いので、
ハードディスクを複数のパーティションに分けることになる。
例えば、160GBを100GBと60GBに分割するわけだ。
なぜ悩ましいかと言えば、このパーティション設計は
最初に一度決めてしまうと、後から変更できないからだ。
OSの機能では絶対にできない。
配分を間違えると、一方が容量不足になって困ることになる。
有料ソフトには後から変更できるものもあるらしい、
ということは知っていたが、どんなものがあっていくらするのかを
調べてみたことはなかった。
このソフトに出会い、悩みはいっぺんに解消した。
EASEUS Partition Master (窓の杜による紹介サイト)
●特徴
・英語版
・フリーソフト(家庭内利用のみ)
・OSを起動したままパーティション変更可能
・マウスのドラッグ操作でサイズ変更可能(もちろん数値入力も可能)
・操作を間違えた場合でもUNDOでやり直せる
(Applyボタンを押すまでは、実際の編集は行われない)
最大のネックは英語版であることだったが、
実際に操作してみたところ、特に迷うことはない。
上部にアイコンが並んでいるうち、使うものは限られる。
・Apply:適用(最後に押す)
・Resize/Move:容量変更
・Create:作成
・Delete:削除
・Format:初期化
この5つを使えれば、何でもできる。
●使用事例1
OSを1つだけ入れたPCに、2つ目を入れる必要が発生。
当然パーティションは1つしかない。
EASEUSを使用して、その1つをResizeで容量を減らし、
空いたところにCreateで2つ目を作成。
Formatでドライブレターを指定。
Applyで、PC再起動。
めでたく、2つ目のOSを入れることに成功。
●使用事例2
OSが2つ入ったPCにおいて、Cドライブ(1つ目のパーティション)が
容量不足になってきた。
Dドライブ(2つ目のパーティション)にはOSが入っているものの、
使用頻度が低いので削除してもかまわない。
2つのパーティションを1つに統合することにした。
あらかじめ、Dドライブにある必要なデータをCドライブに移動。
EASEUSで、DドライブをDelete。
CドライブをResizeで全容量使用状態に変更。
Applyで、PC再起動。
Cドライブの容量に大きな余裕ができた。
注意すべきことが1つ。
パーティションの操作は、非常に危険を伴うので実際に使う場合は、
万が一に備えて重要なファイルを外部メディア等にバックアップすべし。
というようなことがどこかに書いてあったが、おいらはバックアップせずに実施した。
バックアップするための大容量ディスクはないし、時間もない。
万が一のことなんて、そうそうないだろうと。
上記使用事例において、ApplyでPC再起動とあっさり書いた。
このPC再起動には、かなりの時間を要する。
シャットダウンしています、で15分くらい。
その画面が消えて、10分くらい。
やれやれと思ってWindowsが起動し始めると、
青い画面に英語でメッセージが出る。
約30分くらいの時間をもんもんと過ごした。
・万が一のことが起こったらどうしよぉ
・重要なデータだけでもバックアップしとけばよかったかぁ
・そもそもパーティション変更なんて危険なことをやるべきではなかったかぁ
結果としては、問題なく再起動できたわけで全ては杞憂に終わった。
再起動に要する時間は、場合によっては1時間以上かかるらしい。
これから利用する人には注意してほしい。