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SXF Ver3

よくSFXと間違われます。SFXは皆さんご存知の通り、映画などで使われる特殊撮影のことで、現実には表現しにくい映像を撮る技術です。SFXって何の略だろうと調べてみたら、おもしろいことがわかりました。Special Effects の略なのですが、どこにXがあるのか、ということです。Effects(イフェクツ)がなまってエフエックスとなって、SFXだそうです。こんな略語ありかよーという感じです。

さて本題にもどりまして、SXFです。Scadec data eXchang Format の略です。Scadecって何?ということになりますが、それは省略します。CADの世界で一番有名なデータフォーマットは、DXFです。そのDXFを相当意識して、SXFという命名をしたのでは、と勝手に確信しています。DXF(DWGも含む)の独壇場だったところに、SXFを仕掛けたわけです。国土交通省がです。今、徐々にではありますが、SXFが市場に浸透しつつあります。

本当の本題は、Ver3でした。今流通しているのはSXF Ver2で、次のVer3を流通させようと、関係各位やっきになってます。SXF自体の浮沈に関わる大きな転換点と言えるでしょう。

簡単に言うと、付加属性です。CAD図面中の図形に対して属性を付加して、集計したり連携させたりします。属性情報は、CAD図面とは別にXMLとして保存しているので、他アプリケーションで流用できたりします。SXFの方向性として、複雑系に走っていて危険だな、というのが私の感想です。データフォーマットは簡単なほうが、流通しやすいと感じてます。解釈する側において、多様な解釈が存在してしまうと、共通フォーマットの意味がなくなるからです。かといって簡単すぎれば、本来の意味を成さないわけで、そういう意味ではバランスが難しいところです。AutoCAD派の私としては、複雑な心境です。

私にとって、SXF Ver3は人ごとではありません。年内対応に向けて、日々奮闘しています。年内ってまだ先だなー、と余裕で構えていると痛い目に会いそうです。

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