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Windows7特徴

去る8/12、MSDN会員向けにダウンロードが開始されてから、1ヶ月が経った。
9/1、企業のボリュームライセンス版が出た。
そして10/22(木)が、一般向けのWindows7発売日となる。
あと1ヶ月と少し。
巷にはいろいろと情報が出回り始めている。
おいらとしても、それなりに情報を持っているので、
旬なうちに情報公開しておこうと思う。
●XPモード
 VirtualPCの一種だが、従来のものに比べると大幅に機能強化された。
 機能強化された分、制約もあって、それはVTである。
 CPUがVirtualization Technologyに対応していて、かつBIOSがそれを
 認識しなければならない。
 我が家にある最新のPC「HP dx7400」は1年前に購入したもので、
 CPUがCore2Duo E8400でIntel VTに対応していた。
 しかし、BIOSが対応していなかったのでアウトだった。
 そして、会社の手近にあるPCは全滅。
 しかたなく、周囲に当たって半年前くらいに購入した「HP dc7900」を
 短期で借りて、検証した次第だ。
 機能強化のポイントは3つ。
 ・ハードウェアレベルでの仮想化を実現したので、動作が速い
 ・ホストPCのUSBポートを利用可能
 ・ホストOSのスタートメニューからXPモードのアプリが起動できる
 実際に操作してみたけれど、所詮は互換性を保つためのものであって、
 広くユーザーに使われるものではないだろう。
 Professional以上でしか使えないということと、前述のVT対応の件があるので、
 実際に使うユーザーは、Windows7ユーザー全体の5パーセント未満てところか。
 ようするにWindows7でアプリが動けばいいわけで、どうしても動かないアプリを
 XPモードで動かすだけの話だからね。
●ライブラリ
 ファイル管理の新しい考え方。
 エクスプローラの目立つところに存在していて、その中にマイドキュメントなどがある。
 一種の仮想フォルダで、よく使うフォルダを登録しておくことができる。
 実体は別のところにあるが、ライブラリからも参照できるということから、
 ショートカットのようなものだが、ライブラリ内でもツリー表示できることができる。
 マイドキュメントを全く使っていないおいらにとっては、どうでもいい機能だ。
 ただ、ソフト開発者としては非常に悩ましい問題が発生している。
 エクスプローラのような機能をほぼ自作している部分において、ライブラリを正しく
 認識することができないのだ。
 コモンコントロールを使っていれば、何もしなくても対応できるところなのだが、
 自作しちゃっている以上、ガリガリとプログラムを書いて対応しなければならない。
 悩みの種が1つ増えてしまった。
●WDDM1.1
 Vista以降で出てきたディスプレイドライバの仕様が強化された。
 これにより2Dの描画が早くなるらしい。
 GDIのハードウェアアクセラレーションを再びサポートしたことと合わせ考えると、
 Vistaで強烈に遅くなった2D描画が、ある程度復活してくるものと思われる。
 3D描画に注力しすぎてしまったMicrosoftの戦略が、Windows7で
 軌道修正することを余儀なくされたのであろう。
 Vistaのモッサリ感は、あまりにも衝撃的であまりにも絶望的だったからな。
 詳細に検証したわけではないので、WDDM1.1がどれだけ効果的なのか
 よくわかっていないが、きっとサクサクと動作する技術的な裏付けと
 なってくれるであろう。

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