サイトアイコン CAD日記

黒丸矢印

AutoCAD寸法の黒丸矢印が特殊だということを以前書いた。
円をポリラインで
AutoCADで書いたDXFを、Jw_cadで開くとこんなことが起きるわけだ。
黒丸矢印
これを、半円ドーナツ化現象と呼ぶ。
(正確に言うと、ドーナツのように中抜きにはなっていないが。)
気持ちはわかる。
ポリラインの頂点が2つで、閉じるフラグが立っているから、
半分回ってそこから直線でつないでいる。
つまり、2つ目の頂点のふくらみを無視しているってことだ。
ふくらみを考慮すれば、円となって少しはましになる。
しかし、それだけでは円の大きさが半分になっていることに変わりはない。
AutoCADの黒丸の輪郭部分を正確に表現するなら、
ポリラインのセグメント幅、つまり線の太さを考慮する必要がある。
頂点の座標は黒丸の半分のところを通っていて、セグメント幅によって、
厚みを出し、結果として円を塗り潰したような状態になっているのだ。
大きさを維持しつつJw_cadに渡すなら、塗り潰しハッチングにするか
二重の円で表現するしかないだろう。
確か、Jw_cadは円の中を塗り潰すくらいのことはできたはずだけど、
たぶんDXF変換時にそこまで考慮してくれはしないだろう。
よって、二重の円にしておくのだ妥当といえる。
これを、二重円見た目変換と呼ぶ。
条件を満たす場合に、以下の円に変換すればよい。
円1:頂点1と頂点2の中点を中心として、半径は頂点1と頂点2の距離の半分
円2:中心は円1と同じで、半径は円1の2倍
円2の半径に関しては、セグメントつまり線幅を考慮して、円1の半径+線幅÷2
となるだろうと思ったら、実際は違っていた。
中心方向の線幅が重ならない、つまり中心点を超えて線幅は太くならない
という法則があるようだ。

AutoCADのポリラインは奥が深い。
しかし、いい成果が出たようだ。

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