北方謙三の全19巻に着手している。
今11巻を読み終えようとしているところ。
ちょっと中だるみしてきているが、何とか読み続けている。
吉川英治の新・水滸伝は読んだ。
作者死亡により未完で終わっているのが残念だった。
横山光輝の水滸伝(漫画)も、もちろん読んだ。
幼い頃に4巻までが家にあり、何度も読み返した思い出があり、
いつか全巻を読みたいと思い続けていたのを、
つい1年ほど前に大人買いして、念願をかなえた。
かさばる漫画を家においておくほど、広い家に住んでいる
わけではないので、一度読んだだけで売っぱらってしまったのを、
少し後悔している。
北方水滸伝に話を戻す。
19巻は永い。
最初の5、6巻まではサクサクと読み進めたものだが、
中盤にきて、きびしくなってきた。
登場人物が多くなってきて、頭に入らなくなってきた。
でもぼんやりとはわかっているので、それでよいという気もする。
北方の文章の特徴は、文が短いことでわかりやすいこと。
長い文で厚みを出すのもいいけれど、理解しづらくなるので、
短い文であっさりと表現していることに好感が持てる。
また、性描写が激しいところ。
吉川版にはないだけに少し違和感があるが、
大人の読み物としての厚みを加えている。
水滸伝の続編として、楊令伝があるらしい。
全12巻でこれまた永い。
青痣で有名な楊志の子である楊令の話は、水滸伝でも何度も出てくる。
原典にはない北方オリジナルの登場人物とのこと。
梁山泊滅亡後、楊令が中心となり新たな展開があるらしい。
まだ水滸伝も読み終えていないわけだが、読みたくなってきた。