何の因果か、組織内のサーバーの管理をまかされて10数年が経つ。
サーバーは、Windows Serverで単にファイルサーバーとして利用されている。
総容量が200GBで、残りが20数GBだったことは把握していた。
メンバーに対して、ディスクの残容量が少ないことを周知して、
無駄なファイルは削除するように呼びかけていた。
ある日、サーバーの残容量が3MBしかないという事態が発生した。
無知なメンバーが大容量のファイルを配置したのだ。
すぐにそのメンバーを特定して注意をした。
サーバーにファイルを配置するなら、サーバーの残容量とファイルの
総容量を比較して、十分余裕があることを確認してからにしてくださいと。
おいらとしては気を使ったつもりだし、当たり前の行動で、
素直に聞き入れることを予想していた。
逆切れされた。
1．容量を増やせ！
いまどきハードディスクなんて安いんだから、なぜもっと早く増やさなかったんだ！
2．どうしたらいいか考えろ！
情報共有のためにサーバー上に大きなファイルを置こうとしたしたわけで、
それがダメなら、どうしたらいいか考えろ！
1はまだわかる。
パソコンのハードディスクが安くなって、1TB（1000GB）が1万数千円で買える時代だ。
サーバーのディスクだって、似たようなもんだろうという理屈だ。
おいらはサーバーのディスクが高いことは知っていたが、どのくらい高いのか
詳しく把握していなかったから、この件は黙ってた。
調査の結果、HPの安いものでも500GBが5万円弱だった。
そこにディスクコントローラ（約5万円）を足してディスクアレイを構築したら、
軽く20万円を超える。
まぁ、無知だってことは恥ずかしいことだか、学べばすむことだ。
2は知らん。はっきり言ってやった。
あなたのグループで情報共有したいなら、あなたのグループ内でその方法論を
考えるべきだし、サーバーの容量が少ないことを管理者に問題提起するのが筋ってものだ。
問題を起こした自分の行動を棚上げして、管理者のせいにするなんてもってのほかだ。
その人にとっては、サーバーにはディスクが無尽蔵にあるものだという幻想がみえていて、
それが裏切られたと感じると、怒りが表面化するのだろう。
20数GBのファイルをサーバーにコピーするなら、数時間を要する。
コピーしているあいだに、自分は外出して不在だったというのも困る話だ。
慌てて別のファイルをローカルに退避して、サーバーの安定動作を図ったが、
そのあいだに戻ってきた当事者は「俺は悪くない」という顔をして、またどこかに消えていった。
残り3MBになっていたということは、途中でエラーが出てコピーが止まっていたはずだ。
ディスク容量が極度に少なくなったサーバーが、その後どんな異常動作をするか、
幸いなことにただのファイルサーバーだから、大して害はなかったけれど、
こんなことを当たり前のようにやるメンバーを持つ管理者は苦労する。
管理者として、しっかりとメンバーを教育するという役割を果たしていなかったという
反省点があるかもしれないが、そういうレベルではない気もする。
こういったことがあったからではないが、サーバー管理者を別の人間に引き継いだ。
無知で横暴なメンバーの世話を焼くなんてアホらしい役割から解放されたのだ。
新管理者は苦労するだろうが、これも経験てものだから頑張ってほしい。
過去に何度か管理者を引き継いだことがあるか、いつの間にか自分にその役割が戻っている
というこれまでの悪い風習を今こそ変えて、新管理者で落ち着いてくれることを神に祈る。
もう俺は知らん！
今日の怒りを明日には忘れて、さわやかな朝を迎えるのが夢だ。