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DXFの基礎

私のバイブルは「DXFハンドブック」(落合重紀氏 著)です。だいたい3日に1回はページを括ります。CADのデータ交換で古くから利用されてきたDXFをわかりやすく、かつ詳細に解説しています。DXFに対してコアに関わっている技術者必携の本と言えます。

DXFハンドブック

  • 作者: 落合 重紀
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 単行本

DXFの基礎について触れてみたいと思います。Drawing eXchange Formatの略です。オートデスクにより中間ファイルフォーマットとして定義されました。AutoCADのネイティブなファイル形式は、DWGというバイナリ形式で内部構造は非公開です。他のCADとデータをやりとりするため、公開されたDXFを利用するという位置取りです。

DXFはテキストファイルです。2行で1セットという構造で、1行目がグループコード、2行目が情報です。グループコードによって、それに続く情報が数値型なのか文字型なのかということが判別できます。テキストエディタでDXFを見てみると、縦長にずらーっと並んでる感じに表示されます。行ごとの情報は少ないですが、行が多いのでそんな感じになります。テキストファイルなので、誰もが中身を見ることが出来るというメリットがあります。でも、ファイル容量が大きくなりやすい、改行コードの問題、という2つのデメリットがあります。

DXFは、大きく分けると4つのセクションにわかれています。HEADER、TABLE、BLOCKS、ENTITIESの4つです。DXFのバージョンアップにともなって、ほかにもいくつかセクションが増えてます。そしてどんどん難解になってきてます。テキストファイルから直接解析することは不可能になりつつあります。そこで、DXF解析ツールとしてのOpenDWGが必要になるわけです。OpenDWGは、有料のコンポーネントで、とても興味深い技術が取り入れられています。OpenDWGを使いこなすこと、それこそがDXFを熟知しているという証になることだと、思ってます。

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