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南アフリカ

「第9地区」「インビクタス」。
TSUTAYAの新作コーナーでたまたま手にした2本。
ともに南アフリカを舞台としたもので、差別社会を描いていた。
アパルトヘイトって何だったのか。
人種隔離政策であり、黒人が差別されていた歴史だ。
ほんの10年前まで存在した制度だというのにおどろく。
「第9地区」
異星人が突然やってきて最初は大混乱するも、
20年後のやや落ち着いた時代が舞台だ。
知能が低く粗暴な昆虫のようなエビのような異星人。
黒人居住地区に隔離されて十分ひどい目にあってきたところに、
さらに厳しい環境に移動させようという計画が動き出す。
移動させる横暴な責任者が、ある薬品により異星人化していく。
その薬品をもとに母船に戻ろうとする知能の高い異星人。
異星人が持つ武器や乗り物は、幼少時代に見た超時空要塞マクロスの
影響を受けて表現したものらしい。
無事母船に戻った異星人は、多くの仲間を地球に残して、
息子とともに自分の星への帰途につく。
半ば異星人化した管理者の人間も地球に残して。
その人間に約束する。「3年後に戻ってくる」と。
戻ってきてどうするのか?
続編が楽しみだ。
「インビクタス」
アパルトヘイト廃止後初めての大統領選挙で、初の黒人大統領
ネルソン・マンデラが誕生する。
長く白人にしいたげられてきた黒人たちは、白人への恨みが強い。
全人口の9割を占める貧しい黒人と、残り1割の富みを独占してきた白人。
許すことから始めよう。
恨みと復讐は死を招く。
白人がやる代表的スポーツであるラグビーに注目する。
自国開催のラグビーワールドカップで優勝することで、
黒人と白人の融和が計られる。
モーガン・フリーマンとマッド・デイモンが好演している。
監督は、クリント・イーストウッド。
ぜんぜん趣のことなる2つの作品だが、流れているものは同じだ。
差別。
人間3人集まれば、何らかの差別が起きるそうだ。
人種、国家、星、というスケールの大きい集まりではそれが顕著になる。
考え方、宗教、肌の色、潜在的能力、歴史的背景など理由は様々だろう。
過去の歴史を紐解けば、人間の歴史は差別との戦いだ。
おいらに具体的な解決策があるわけはない。
一つ言えるのは、歴史を学ぶということだ。
学べば、絶対的な正解が導き出されるわけではないが、
無知なままでは何も語れない。
知ることから始めることが唯一の真理だろう。

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