この夏の節電対策で、サーバーを廃棄してください。
そんな案内が6月中旬に届いたことから始まった出来事だ。
物理サーバーは電気を食うし熱を発するから、仮想サーバーに
移行してくれということだった。
そんなこと言われても、まだ買ってから1年半くらいしか経っていない、
そこそこ性能が高いサーバーを廃棄するのはもったいないじゃないかと
いうことで、拒否した。
そしたら、少なくともサーバーの設置場所を移動してもらうことは
やってもらいます、ときたもんだ。
元の設置場所は、暑いと評判のエリアにあるから、少しでも
発熱体を減らしたいというのがその理由。
タワー型のサーバーだったら、すぐにでも移動してやるところだが、
ラックマウント型のサーバーなので、そう簡単にはいかない。
薄っぺらいものピザボックスのようなものが、ケースに何枚も重なっている
感じのものだ。
ある平日の夜中。
元の場所からそいつを引っこ抜いて、新しい場所に持って行った。
ピザボックスのようなといっても、そんなに軽いわけではなく、ずっしりと重い。
平べったいから持ちやすい感はあるが、フロア（階）を移動しなければ
いけなかったので、一汗かいた。
新しい場所に差し込んでみたら、入らない。
詳しそうな人間をつかまえて、聞いてみたがラチがあかない。
後でわかったが、レールのようなものもいっしょに移動する必要があったのだ。
レールを外して取り付けてという作業をするほど余裕がなかったので、
ケースに設置せず平積みできるところにポンと置いて、その日はよしとした。
後日、ケースを移動した。
ケースの取り外し方、設置の仕方は、野生の感によりなんとかなった。
といっても試行錯誤しなければいけなかったので小一時間を要した。
暑くて汗がながれてきて、つかれたのでその日はそこまでで終了。
昨日、そのケースにサーバーの設置が完了した。
早朝のまだ人がいない時間帯で、15分程度の作業だった。
ようやく、これで移転完了だ。
この3か月間、常に頭の片隅にあった小さなひっかかりが解消した。
あー、すっきりした。