サイトアイコン CAD日記

起承転結

「CADに関わりはじめてから10数年」なんて、ここの紹介文を書いていたわけだが、
あらためてその期間を調べてみたら、20年を超えていることが判明した。
入社が1993年4月で、営業職の1年を含めた研修期間が終わったのが、1994年の
6月末だった。
2014年8月の今、20年と1ヵ月半の時間が経ったというわけだ。
まだもうしばらくCADでやっていけそうな感はあるものの、一生の仕事とは思って
いないので、ここらで総決算してみよう。
起承転結は言わずと知れた文章の書き方なわけだが、正直その具体的な書き方を
知らなかったので、学んでみた。
わからなかったのは「承」で、読める漢字だけどその意味が不明?
調査の結果「うけつぐ/上からのものを受ける」ということがわかったので、
起承転結の意味を、自分なりに以下のように理解した。
・起 起点(導入)
・承 つなぎ(導入とクライマックスのつなぎ)
・転 転回(クライマックス)
・結 結論(オチ)
では「CADと自分」について起承転結でまとめてみる。
【起】
このCADは、MS-DOSの別CADをWindowsに移植して平成元年にリリースした。
少ないメモリ、貧弱なグラフィック、低い数値演算能力...
という過酷な中、CADアプリケーションの開発は大変だったと聞いている。
今の統合開発環境と比べると、なんて貧弱な環境だったかとつくづく思う。
【承】
私が関与し始めたのは、リリースから5年ほど経過した時期。
Windows 3.1が全盛で、のちにWindowsの成功を引き出したWindows 95に
移り変わろうというタイミングである。
最大で20人からの人間が、開発に関与していて多様な人間がいる中、
プログラミングの初歩、コミュニケーションのあり方、組織での生き方を
叩き込まれた。
【転】
誕生から26年、徐々に人が減って、今では社内の開発関与は1名となり、
その1名が私となったのだ。
開発の主体は協力会社に移り、社内ではスケジュールと進捗管理、
テスト後の製品化を行っている。
とは言え、開発はプログラミングだけでなくその前後の工程が重要であると
いうことが最近になってようやくわかってきたような気もしている。
【結】
ソフトウェアだって、人間や企業と同じように寿命があると思う。
最初から最後まで関わっている人間は一人もいない中、
ここまで少なくなった人数で、今後右肩上がりに持っていくことはできない。
ここまで続けてこれた自分に誇りを持って、自分の次のメイン業務を見極め、
徐々にシフトさせていき、CADはソフトランディングさせるべきだろう。
残り15年からある私の仕事人生において、いったい何がやれるのか、
何をやりたいのか、しっかり考えていきたいと思う。

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