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x64

Windowsの64ビット動作って、まだまだ先ですかね、という話をしてみます。

 コンピュータが16ビットだった時代、私はこの業界に入りました。正確に言うと、CPUは32ビットになっていたが、その上で動作するアプリケーションソフトが16ビットだったという感じです。32ビットアプリケーションに移行するために、何やらかんやらと作業を行ったことを記憶しています。あまり詳しいことは覚えていませんが、Dos窓でコンパイルしていたのが、統合開発環境であるVisualC++ Ver1.5になって、デバッグなんかが楽になったような覚えが...。Windows3.1で、プログラムマネージャ、ファイルマネージャーなんてものを操作していたわけです。その後Windows95で、32ビット化が少し進んで、MFCを使い始めたと思います。

 昔のことはともかく、今は32ビットが主流なわけです。特にWindowsの世界においては。そういえば、Nintendo64なんてゲームがあって、真っ先に買って、マリオ64で遊んで画面酔いしていたのは、ずいぶん昔の話です。そんな話はともかく...

 64ビット化に一生懸命なのは、CPUメーカーだけだと思います。IntelとAMDです。Intelの牙城を崩すべくAMDがやっきになって、次世代環境である64ビットに力をかけている。Intelは少し焦りはじめて、がんばってる。Micorosoftは、とりあえずの義務で初の64ビットWindowsである、XPx64をリリースしただけ。たいして宣伝もしていないし、次のバージョンであるVista(Longhorn)を来年中に出すと大々的に言い始めて、もうXPの64ビット版は忘れられ始めているような気がします。Vistaでも64ビット版があるわけですから、なおさらXPは記憶の彼方に飛んでいくでしょう。

 コンパイラもしかりです。インテルが64ビットコンパイラを出して、いかに早いかをローカルに宣伝していますが、MicrosoftはVisualStudio2005(以下VS2005)をまだβ2のまま放置しています。VS2005の強化ポイントは64ビット化だけではないので、いろいろな事情があるのでしょうが、早く製品版を出して欲しいところです。

 ウイルス対策ソフトも、まだまだです。3大メーカーはどこも、XPx64対応のクライアント版ソフトをリリースしていません。

 ドライバーメーカーも苦戦しているようだし。まだ需要が足りない、つまり欲しがる人が少ないから、市場は成熟しないのだと思います。

 一時期、社内的プロジェクトで、試験的に既存32ビットアプリケーションの64ビット移植するということになり、あれこれやってました。マシンを借りて、コンパイラ入手して、コンパイルしてみたら大量のエラーが出て、エラーを直して、速度計測して。結果は、大して変わりませんでした。それをやっていたのは今年の話ですけど、記憶からは消えつつあります。そのとき、借りていたマシンを返さなければならなくなったので、社内の検証用にEM64Tマシンを買おうか、という話もあったのですが、その必要性の低さから見送りになりました。せめてマシンだけでも買っておけばよかったなと思う今日この頃です。

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