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今年のAutoCADのサブスクリプションがヤバい

AutoCADにはRegular版があって、ちょいと高い業種系製品であるMechanicalやArchitectureなんてのがあったわけだが、3月末に出たAutoCAD 2019のサブスクリプションからはそんなAutoCADの常識が変わった模様。1年間利用の約20万円(正確には199,800円)払えば、ほぼすべてのAutoCAD業種系製品が使えるんだと。対象製品は以下の通り。Architecture(建築設計)、Mechanical(機械設計)、Electrical(電気制御設計)、Map 3D(地図情報)、Raster Design (ラスター画像処理)、Plant 3D (3Dプラント設計)、
MEP(設備設計・英語版)

おまけにMac(英語版)でも使えるとのこと。AutoCAD including specialized toolsetsという名前のもので、AutoCADと名が付く製品で除外されているのはLTとCivil 3Dくらい。AutoCAD単品だけを使うという選択肢がないことに恐れ入る。これまでのAutoCAD単品のサブスに入っている人が更新する場合は、約20万(199,800円)の従来のサブスに入るか、同じ値段の新しいサブスに入るかを選ぶ。値段が同じだったら多くの製品が使える新しいほうに入るに決まっている。しかも4/20までやっている「春のイコウキャンペーン」で1年間だけ約15万円(正確には149,850円)になる。これは大変な金額設定だ。

AutoCADのサブスはここ数年で何度か値上げをしたらしい。永久使用版がなくなってから久しいなかで徐々に値上げしてユーザー離れが広がっているという話を聞いていたが、ここへ来て業種系製品の無料開放に踏み切ったわけか。無料と言ってもRegular版を使うための最低限の費用は必要だけど、そのベースたる年間約20万円を得られる層を増やそうという考えか。やることがえげつないな。これがワールドワイドで戦っている会社のチカラかと感心しちまう。

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