サイトアイコン CAD日記

脱落していく人、脱落しそうな人、おいらはどうなんだろう

こないだ入社27年で退職した先輩の話をここに書いたけれども、こういう流れが加速度的に早まっているように感じる。

協力会社の人でここ数年うちの会社に常駐していた人が退職。俗にいうSES企業の従業員的な働き方に疲れちゃったのだろう。自分の会社に戻るという選択肢もあったのだろうが、あまりに長くうちの会社にいたもんだから戻るに戻れなくなっていたのかもしれない。直接話を聞いたわけではないから詳細は不明だが、現場の指示があまりにも理不尽で「もうできません」ってなったのだと予想。

無断欠勤2日しちゃった若者は、3日目には出社してその後10日くらいを普通に過ごしているので持ち直したようだ。他に、普段休みがちないいかげんな若者が木金と2レンチャンで休んでいたが、休みがちだから2日くらいはなんてことない。まじめでものしずかな帰国子女くんが午前休の予定が1日休みになったのは単にフィジカルをやられただけだろう。毎日22時まで働く社畜くんが、18時時点で帰宅したから、なぜかと聞いたら体調不良だった。メンタル不調は、まずフィジカルとして表面化する。ここに挙げた人がぜんぶ脱落しそうってわけではない。フロアで行われている打ち合わせでは「やらなきゃ意味ないじゃん」「いいからやるんだよ」なんて言葉が飛び交っている。。のではないかと思う。

ある会議で「残業時間が70時間を越えそうなんですけどいいですか?」って発言を聞いた。この6月の実働日が21日なので、1日に3時間20分残業すれば70時間になる。残業は17時半からで途中強制的に30分の休憩が入るから、18時を起点として3時間20分後は21時20分。近頃は22時以降の残業が禁止されていて、月に最低4日は19時までに帰れということになっている。これを6月に当てはめてマックスまで働いた結果の残業時間は72時間。そもそも70時間って何だろうと思ったけど、こういうことなんだな。終わりが見えない膨大な作業を振られたリーダーが、それをメンバーに右から左に割り振るだけの傍若無人さがあったなら、その組織はとてもよいピラミッド構造になるが、メンバーから脱落者が出る上に自分が加害者になる。リーダーが飲み込んで現実的なレベルの作業量をメンバーに割り振って、できなかった責任を自分が抱え込んだならば、リーダー失格となるが、自分は被害者になるだけで済む。彼は後者を選択した。おいらも後者を選択する。

弱いものが去った後、強いものが残り、いずれ強くなるかもしれない多くの弱いものを補充するのもいいさ。おいらは弱いほうに属しているので、去るかうまく立ち回るか今すぐ強くなるかの三択を迫られている。某大学もそうだったみたいだけど、組織のなかではゴリ押しできる人間が重宝される。押すほうも押されるほうも不幸。楽しく気楽に仕事をしたいもんだけど、なかなかですな。

モバイルバージョンを終了