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港区立郷土歴史館を訪ねてみた

港区に住むこと4年にもなろうかという我々だが、港区立郷土歴史館というものがあることを知らなかった。というのは2018年11月1日に白金台で開館したからであり、元々は三田駅近くの図書館の4階にあったものをリニューアルオープンしたとのこと。

場所は白金。シロガネーゼで有名な高級住宅街。「しろかね」と濁音が付かないって知ってた?おいらは知らんかった。三田から三田線に乗って2個目の白金台で降りた。

灯台下暗しとはよく言ったもので、駅2個分の距離の白金に降り立ったのは初めてだった。駅前は大きな通りがあって、その両サイドに十数階の高そうなマンションが立ち並んでいた。住宅街というだけあってビジネスビルはほとんどなくて、商業ビルがちらほらと混ざっている感じ。

駅の2番出口を出たところから、ちょっと裏に回り込むと自然豊かな広いエリアが広がっている。

そして現れる郷土歴史館が入っている「ゆかしの杜」。

1938年に竣工した公衆衛生院なる歴史ある国所有の建物を、2009年に区が取得して大規模改修したんだと。築80年だから相当古い。建物に入ってみるとわかるけど、ほぼ立て直したに近い。目に見えるとことは古いものを維持しているけど、トイレやエレベーターのような施設は最新だし、耐震工事をしたってからには骨格部分を作り直したんだろう。

1階にあるカフェーはチョーおしゃれな空間に仕上がっていた。外からの日差しがそこそこ差し込んでいて、質素で落ち着くスペース。オーガニックコーヒーと野菜のランチボックスを出していた。コーヒー1杯324円はリーズナブル。

入館料は、特別展の「港区指定文化財展~悠久の旅人~」と合わせて600円。縄文時代の遺跡、まっこうくじらの骨格、江戸時代の人々の暮らし、徳川家康ゆかりの増上寺など寺社仏閣の紹介、幕末から明治維新の偉人、現代の港区のありさまなんてものをこれでもかと堪能してきた。東京湾に面しているわけだから昔は漁業が盛んだったし、もっと前からの貝塚が発掘されている。近代では勝海舟と西郷隆盛の無血江戸開城の相談の場となったり、薩摩藩の江戸藩邸だったのは港区だし、日本初の鉄道は新橋から芝浦なんかを通って横浜までで開通した。

これまで漫然とココ港区に住んでいたけど、いやはや歴史ある奥深い土地なんだなと実感。多くを学べて、有意義な時間を過ごせた。行ったことのない歴史好きの港区民は、ぜひ行ってみるべき。

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