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仙台からやってきた男について語る

彼は仙台支店から送り込まれてきた助っ人。おいらだけではもうどうにもならなくなったので、まずはこの年内の2週間、おいらの近くで製品の特長を学んでもらって、目の前のやらなければならない設計書を作りはじめている。

36歳の彼女なしの独身男。もともとは東京にいたのが配置転換で仙台に行って4年ほど働いていて、少し前は半年間の長期東京出張をこなしていた。初めて車を買って明日仙台に納車されるってことと、このクリスマス3連休にホテルの予約がとれなかったため仙台に戻っていった。仙台なんて東京からたったの1.5時間で着くところだから、一時帰宅するのは当然。

なかなか感じのいい男だ。礼儀正しく腰が低い。何より、期待した通りの能力を持っていた。おいらが持っていない経験を持っているから、持ちつ持たれつでこの1週間はいい形を出せた。前評判は悪かったが、その評判を語った男の心がすさんでいたのだと思う。この5日間で、昼メシ2回と居酒屋1回分おごっている。直近車を買ったということからも金回りはよくなさそう。恩を売ろうという気持ちもあるけど、素直におごってやりたいという感情がおいらにはあるので、いい形だ。来週も1回飲みに誘ってみよう。

でもあれだな。このクソプロジェクトが、この人材投入によって劇的によくなるとは思えない。おいらの能力が低いという背景のなか、クソ上司の無理やりなマネジメントがいかんから。このままだとタイヘンなことになるぞと今日おどされたけど、そんな脅しに乗るようなおいらではない。今週は毎日21時くらいまで働いているのは、少しその脅しに屈してしまっているのかもしれんけど、なんとかやってやろうじゃないかなんて前向きさはおいらにない。できないことはできないと割り切って、期限なんてクソみたいなものという精神で、日々を気楽に過ごす所存なり。

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