サイトアイコン CAD日記

DWGdirect 2.0.3

このバージョンをもって、ようやく正式版となった。

2007形式のDXF、DWGで苦しんでいる人には朗報だろう。

ていうか、苦しんでいるユーザーを持つCADメーカーにとっての朗報か。

今のところ、2007と名前が付いたAutodesk製品以外では読めないからね。

調査の結果、これを使うことによって、

2007形式データを2004形式に保存することが

容易にできることがわかった。

(まだ簡単な調査をしただけなので、落とし穴があるかもしれないけど)

2007で、文字コードがUnicode(UTF-8)になったというのは、

AutoCADユーザーにとっては喜ばしいこととして伝えられている。

でも、非AutoCADをつくっている側にとっては悪夢のような出来事だった。

ただでさえ煩雑なプログラムになっているデータ変換部において、

UnicodeとShiftJISの相互変換処理が必要になることが想像できるし、

最悪の場合、Unicode対応のプログラムに全体を書き直さなきゃならなくなるから。

プリプロセッサで_UNICODEって書くことになったら、

既存のプログラムを大幅に書き直さなきゃならなくなるのさ。

いや、このへんのことは正直よく知らないんだけどね。

知らないだけに、恐怖は倍増される。

という話は杞憂に終わった。

DWGdirect が勝手に文字コード変換してくれていたのよ。

2004形式で保存し直すという単純なコードを書いただけで、

そこまでやってくれていた。

しかもプリプロセッサの定義は、_MBCSのままでOKだった。

たしか、2.0.1くらいのバージョンでは、やってくれていなかった。

ファイル形式は2004形式になってたけど、

2バイト文字がAutoCAD固有のUnicode表現である、U+8056U+8141

って感じになっていて愕然としたもんだ。

えー、全部の文字情報を自分で文字コード変換しなきゃいかんのか?

となり、一気にやる気が萎えたのを記憶している。

まだ当時は、Betaバージョンだったから仕方ねか。

しかし、DWGdirectは偉大だな。

と、つくづく思う。

サポート掲示板を見てると、バグはけっこう多いけど、

やるべきことはきっちりやってくれる。

今回の2007対応では、Unicode対応が大変だっただろう。

うちのCADはUnicodeなんて対応してないけど、

もし対応しろって言われたら、断るだろう。

膨大な工数が必要となるからさ。

ロシアのサンクトペテルブルクに開発メンバーがいるんだとさ。

こないだサミットやってたか。

これからもがんばってほしいね。

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