サイトアイコン CAD日記

Vistaの2D描画

Windows Vistaで、2次元描画が遅いという話が出ている。

EXCELの図形描画で速度計測を行うと、

XPと比較して半分以下の速度となったらしい。

気になったので、某CADで速度を計ってみた。

1台のマシン内にデュアルブートで、XPとVistaが入った環境。

メモリ2GBで、VistaはAeroをOFFにした。

結果は、噂どおりだった。

一方、3Dの描画性能ではXPとほぼ同じ速度になるとのこと。

なんでも、「Vistaでは、GDI はソフトウェアレンダリングされる」とのこと。

2次元CADのユーザーにとっては、大問題となるだろう。

そして、CADの開発メーカーにとっては、死活問題か。

他人事ではない。

AutoCAD2008は、描画性能を向上させるために、

設定で、DirectX やOpenGL を使うことができるらしい。

GDI なんぞにいつまでも頼らずに、新しい技術を取り込むのは

大変素晴らしいことだ。

ただでさえ高速描画が可能なAutoCADがもっと速くなるのは、

非AutoCADメーカーにとっては、驚異的なことだが。

Vistaは、標準でDirectX 10がサポートされる。

だから、GDI は遅くなっても仕方ないくらいの感じなのか。

3D描画を優先した結果、2D描画が犠牲になったのか。

どうも解せない。

これから、CADユーザーを中心に、この問題は大きな話題となるだろう。

今後の対応として、グラフィックボードメーカーとマイクロソフトに

期待したいところだが、無理だろうか。

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