サイトアイコン CAD日記

GIF

DWGビューアで、挿入されたラスターイメージが

表示されないという現象が発覚。

GIF だった。

BMPとJPEGには対応していたが、GIFには対応していなかったのだ。

それでは本家AutoCADはどうだろうと思って、

手元で動かせるAutoCAD2005で調べてみた。

挿入できるラスターイメージの拡張子には、GIFがなかった。

たぶん、AutoCAD2006以降では対応しているのだろう。

特許問題が密接にからんでいる。

GIFと言えば、UNISYSの特許問題で世を沸かせた。

日本では、2004年6月20日に失効したので、

近頃は話題に上らなくなってきたけれど。

(この日付以降にリリースされたAutoCADはGIFに対応していると思われる。)

この特許には大きな問題点があった。

最初は「みんな使っていいよ」と言っていたのに、ある日突然お金払えと言い出したこと。

ライセンスフリーで存在をアピールして事実上の標準になったところで、

企業がいきなり特許所有の表明とライセンス料の要求を開始したわけだ。

姑息な行為だ。

この問題の影響か、米国のある企業がJPEGに関する特許ライセンスを主張、

ソニーが1500万ドル支払ったという話題があった。

衛星放送ビジネスを除いたあらゆる分野におけるJPEG利用について、

唯一かつ独占的な使用権を持つ、と主張していたそうだ。

その後どうなったか知らないが、JPEGは問題ないはずだ。

GIFはいろいろと問題があるから、完全無料で機能も高いPNGを使おうよ、

という動きは近頃どうなったのだろうか。

PNG形式のメリットを挙げておく。

・フルカラーに対応している(GIFは256色)

・圧縮効率が高いため、ファイルサイズが小さくなる(可逆圧縮)

・半透明表現が可能

Windowsのアクセサリである「ペイント」でも、PNGを開いたり保存することができる。

PNGは知名度があまりないが、少なくともGIFを使うのだったら、

PNGを使ったほうがよいということがよくわかった。

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