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会社は世代交代真っ盛り

おいらの会社の社長が変わったということは最近ココに書いた。67歳だかの社長が顧問として引いて、生え抜きの還暦世代が社長になった。親会社から降りてくるかと思っていたところに内部昇格ということで、まぁそれはそれでおもしろいねぇと思っていた。前社長が一歩引くこともあって、数名の役員が辞めて、50代半ばから後半の部長クラスが役員に昇格。なんて感じで、役員の入れ替えがあったことは、非管理職であるおいらにとっては遠いところでの出来事でどうでもいい話だ。

身近な話ということでは、40~50歳くらいの新管理職が5人くらい誕生したこと。ようするに若手が抜擢されたということで、会社はどんどん変わっていくんだと思い知らされた。おいらはもうすぐ51歳で、出世レースからはとうの昔に脱落していて、社内では超ニッチなCADなんかをやっている奇特な人間と見られている。今の役職になってから12年くらい経っていて、その上に上がるチャンスなど皆無で逆に降格の危機にいるくらい。それは悲しいことである反面、喜ばしいことでもあると達観している。

麻雀仲間でもある大学の同級生が一部上場の電機会社で管理職になったと聞いたのは10年くらい前だったかな。コロナ前の2年ほど前に会ったときには、部長になっていた。あの巨大企業で部長になったのか、一方でおいらは。。そんな打ちひしがれた思いがしたもんだが、まぁそれはそいつの才能と努力のなせる業で、おいらがそいつより優れているなんてことが幻想であることがよーくわかった。

入社3年目だかに最短で主任になった同期に大いに嫉妬した。翌年おいらも主任になって、1年遅れたけどおいらだって仕事できるんだぜと悦に入った。40歳くらいまでは、自分は仕事ができると盲目的に信じていて、そうでない結果や評価が出るとくやしくてしょうがなかった。そんな裏付けのない自信はこの10年のあいだにサッパリ消えた。仕事ができて、競争の中で頭角を現すなんてことが、自分の幸せの価値基準に合わないことがわかったから。単純に、仕事ができない自分に気づいたってことでもある。

会社でツライことがあったときに最近思うこと、それは「テキトーにやればいいや」ってこと。人よりも仕事で成果を出すことで評価を得るのはうれしいもんだけど、コスパが悪い。くやしさをバネにがむしゃらに働いて成果を出せるのは30代半ばくらいまで。フィジカルやメンタルをやられるほどにがんばっちゃうと、取り返しのつかない後遺症を残すことになることがわかった。2年ほど前に病む一歩手間までいって、あやうく踏みとどまったという経験が大きい。

間違って管理職にでもなっていたら、大変なことになっていたと今では思う。人には向き不向きってヤツがあって、抱えきれない仕事を持て余して、社会人として再起不能になっていたかもしれない。そういう意味で今のおいらの立ち位置は、自分らしさを保てるベストな状況だと思える。会社の裏クラブ活動の麻雀部の部長をやっているくらいがちょうどいい。

定年まではあと11年ある。大卒で入社してから勤続28年で、仕事人生の2/3くらいが終わったところ。社内で目立つことなく、ひっそりと会社に残っていてもいいし、ある日突然退職することにして年収300万くらいの心と体にやさしい新たな職場を探してもいい。借金なし共働きの子なし夫婦(DINKS)である我々が都心一等地の港区に住み続けられなくなったら、東京郊外の低家賃のところに引っ越してもいい。夫婦仲良く、豊かな老後を過ごすために、もう少し働いていこう。ささやかな幸せを得ることが我々らしいってことが、もうすぐ51歳という年齢になって気付けたことは喜ばしいことだ。

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