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オーケストラ

縁があり、アマチュアのオーケストラ演奏を聴きにいった。

クラシックの演奏を生で聴くのは初体験だった。

会場は、神奈川県立音楽堂。

1000人くらいは入れる大きな会場だ。

桜木町駅から徒歩10分。

駅からの途中、紅葉坂という急な坂があり、

フゥフゥ言いながら登ったのが印象に残っている。

休憩時間をはさんで2時間の公演だった。

途中で眠くなってうつらうつらするときもあったが、

全体を通してみると興味深く聞けたと思う。

それほど長く感じなかったし。

クラシックと言えば、バイオリン。

なぜか思い出したのはマスオさんのバイオリン。

決して演奏者がへただったわけではない。

優雅で高貴な音色を聴きながら、

下手なバイオリンというのは騒音なんだろうなぁ、

と思ってみただけだ。

少し大きなバイオリンがあるなぁと思っていて、

あとで妻に聞いたら、それはヴィオラだよと

当たり前のことのように言われた。

ホルン。

くるくるとした丸い形の楽器。

丸く大きく開いた部分を背後に向けて、

演奏者が右手を突っ込んでいたのが印象に残った。

調べたところ、ホルンは重い楽器らしく、

重さを支えるために右手で支えるらしい。

また、吹き出し口を全部または半分ふさぐことにより、

低音の広がりを高めるとのことだ。

トライアングル。

滅多に出番がないので、普段は静かに座っている。

出番が近づくとおもむろに立ち上がり、慎重に音をならす。

弱くたたいても、その音は特徴的であり大変派手だ。

ただ座っているだけの演奏者がどうしても気になり、

今何を考えているのだろうかと思って、ジーと見つめてしまった。

指揮者。

ほかの人はアマチュアらしいが、指揮者の人は

プロであり教育者とのこと。

中学3年のときに合唱コンクールで指揮者をやらされた

苦い出来事を思い出した。

ピアノに合わせて指揮棒をふっただけで、

何ら指揮者らしいことはしなかった。

オーケストラにおいて指揮者は特別な存在だということがわかった。

登場するとき退場するときの観客の拍手が特別大きい。

曲が終わると、特定の演奏者を立たせて観客に拍手を促す。

1人だけだったり、3人まとめてだったりした。

あなた今日はうまかったよというふうに、評価を与えているのだろうか。

最後に演奏者全員を立たせて、拍手をもらう。

見ものだったのは、演奏会の最後。

指揮者だけ退場すると、客席からの拍手が鳴り止まずに、

演奏者たちも足で床を叩く。

すると指揮者が再登場して、客席に向かってお辞儀をして拍手にこたえる。

そしてまた指揮者だけが退場するが、拍手はなりやまない。

指揮者の登場。

こんな出入りが3回くらい繰り返されただろうか。

アンコール演奏があるのかと思ったが、それはなかった。

面白い慣習だ。

生まれて初めての生クラシック。

大変興味深い体験をさせてもらった。

タクシーに乗って約10分で横浜中華街に到着。

辛い料理を堪能して、横浜をあとにした。

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