サイトアイコン CAD日記

ChromeでCADデータをビューイングする方法

IE11のサポートがあと1年なんてニュースが出て、ActiveXを使ったCADビューア(デスクトップアプリ)をどうしようかという課題が極大化した。単にやめちゃえばいいという話でもあるが、代わりを用意してやるという前向きな提案もできそう。

IEで表示したWebページ内のAutoCAD図面(dxfやdwg)をクリックしたら、Windowsマシンにインストールしたデスクトップアプリをキックして動かしている。Webサーバー上にあるCADファイルをローカルにダウンロードすること、そのファイルを開くためにデスクトップアプリを起動すること。これができるのはActiveXだけしかない。いずれもイマドキのブラウザ(実質Chromeの一択)ではできまへん。セキュリティが強化されたHTML5の世界では制約がいろいろあるってこと。

svgかcanvas。svgはずいぶん昔からある技術で、XML的にベクトルデータを表現できる。canvasはHTML5の描画エンジン(お絵描きツールという側面もあり)。svgのほうが動作が軽そうでCADデータとの相性はよさそう。canvasはラスター形式の描画だから、ちと用途が違うのかな。ローカルファイルをアップロードするのはHTML5のFile APIでイケそうだし、そもそもWebサーバーにあるCADファイルを相手にするならそんな必要もない。

CADデータの解析はお手の物。解析結果の図形データをsvgまたはcanvasの描画処理に流しこんでやれば、CADデータのビューイングができる。読み込んだ後に、拡大・縮小することを考えるとGDI的な処理ができるcanvasのほうがいいかも。

そんなWebサイトができたら、そのエッセンスをChrome拡張としてまとめる。さすれば、Chrome拡張機能だけでCADビューアができちゃうってこと。こういった発想の製品がすでにあるのかと思ったら、海外製品でちょいとあった程度で国内的にはなかった。チャンスかも。。canvasベースで、CADデータの中の線と円と円弧だけを描画するサイトを作ってみよう。

モバイルバージョンを終了