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PostScript

PostScriptは、Adobe社が開発したページ記述言語。
データの後 (post) に命令 (script) が来ることが名前の由来。
PostScript対応プリンターといえば、たいへん高価なものだった。
Adobe社へのライセンス料が高いことが大きな要因で、
少し前には100万円くらいするのが当たり前だった。
今はどうかと思って調べたところ、EPSONのLP-S7500PSが、
実売価格で25~28万円だった。
ページ記述言語といえば、EPSONのEsc/Page、CANONのLIPS4、
リコーのRPGL、HPのHPGLなど、メーカーごとに存在している。
AdobeのPostScriptは、プロ仕様という位置付けだったように思うが、
あれよあれよと一般の分野に進出してきているようだ。
PDFは、PostScriptを拡張したもので、
デファクトスタンダードとして広く活用されている。
PDFに対抗する形で、いくつかの技術が存在していたこともあるが、
最終的にはPDFが標準を勝ち取った。
・XML Paper Specification(XPS)
・DocuWorks(XDW)
・DynaDoc(WDL)
PDFが、ISO(国際標準化機構)で認定されたというのは直近のニュースだ。
Adobe社はPDFのオープン化を進めている。
中立的な外部機関によるPDF仕様の管理は、今後の確信と発展を
促すためには重要になるとのこと。
EPS(Encapsulated PostScript)。
Photoshop、Illustratorなどで扱うことが可能。
ベクトルデータとビットマップデータの両方を含むことができる。
PostScriptをベースとしており、他のメディアに埋め込む際に必要な情報を
補った画像ファイルフォーマット。
ところで、手紙やメールの最後にP.S.と書くのは、PostScriptの略。
追伸という意味だが、Adobe社のPostScriptとは全く関係ない。
a postscript (to a letter) を略して、PS。
英語は、この手の省略をよくする。
・ASAP【as soon as possible】できるだけ早く
・BTW【by the way】ところで
・TIA【Thanks in advance】お手数をかけます
参考文献
Wikipedia 「PostScript」
PostScript の基本知識
Adobeの「PDF」仕様がISO標準に認定
Wikipedia 「EPS」
よくメールの最後にP.Sって書きますが、どんな意味?
CAD日記「略した英語」

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