他部署に属するある程度完成した人間に対して提案をすると、
やんわりとした拒絶を受ける。
ようするに黙殺されるということだ。
そんな経験をした一日であったと振り返ってみた。
組織や人間というのは、実質的には変化を求めていない。
表面的には変化を促すような活動をしているようにみえるが、
いざとなれば変化を拒絶して自分や組織を守ろうとする。
客観的に考えれば、自分もそういった人間の一人なのかもしれない。
みんな大人だし、直接の利害関係がないから、
決定的な否定や敵対的行動に出ることはない。
ちょっとおもしろそうなことを言っていて興味深いね、
くらいの反応はあるが、絶対的な否定や肯定はしない。
どうでしょうかと問いかければ、話をはぐらかすか、
ひたすら黙っているかのどちらかだ。
提案というのは認められないと意味がないし、
人々を引きこむ魅力的なものである必然性がある。
自分の力不足であり、活動不足であったと反省することしきり。
思いつきでものを言っていると思われた可能性もある。
権力というのは、勝ち取るものなのか与えられるものなのか。
実績を出したから権力が手に入るのか、
権力がないから実績が出せないのか。
相反する考え方で、おいらとしては前者を支持したい。
仮に目新しい提案が通った場合、既存の価値観の一部が否定されることになる。
既存の価値観に重きをおく人間にとってはいい迷惑であり、
それを潰そうとする行動は何ら不自然ではない。
不自然なのは現状を変えようとする行動自体であり、
新しい提案を促している組織そのものなのかもしれない。
おいらに足りないのは、徹底的なこだわりと断固たる覚悟だったのだと思うことにした。
いっそ何もかも壊れてしまえ!
という心境で事に当たってみよう。