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DWGを読む

たびたび触れてきましたが、DWGの話です。DWGはAutoCADの標準データ形式で、中身はバイナリ形式なので、そのままの状態ではまったく解釈できません。AutoCADで読めるのはもちろんですが、それ以外には専用のツールで読む必要があります。

 ただ、一箇所だけテキストエディタでも読める部分があるので、それを紹介したいと思います。先頭の6バイトが、データのバージョンをあらわしています。例えば、AC1015という感じです。その後は、バイナリ形式になっているので、わけのわからない記号の羅列になっています。つまり、先頭の6バイトだけがテキスト形式になっているわけです。対応関係は以下の通りです。

AC1009→AutoCAD GX5,R12形式

AC1012→AutoCAD R13形式

AC1014→AutoCAD R14形式

AC1015→AutoCAD 2000形式

AC1018→AutoCAD 2004形式

 DWGを解釈する際、最も基本的で重要なことが、このデータバージョンです。アプリケーションは下位互換が基本ですので、下位バージョンでつくったデータは読めるけど、上位バージョンでつくったデータは読めません。親切なアプリケーションなら、未知のバージョンデータなので読めませんなどとメッセージが表示されて原因がわかりますが、場合によっては何で読めないのかわからない場合があります。その場合は、この方法でDWGのバージョンを確認して、そのアプリケーション(CAD)が、バージョンいくつまでのDWGに対応しているかを確認するばよいわけです。

 バージョンだけわかってもつまらないという人には、Open Design Alliance を紹介します。

http://www.opendesign.com/

CADベンダー向けに提供されているDWG解析コンポーネントです。DWGを読んだり書いたりできます。これを使って、AutoCADそっくりのCADをつくっているのがIntelliJapanという組織で、IntelliCADと呼ばれてます。AutoCAD的なCADを格安で使えるのです。

http://www.intelli.jp/

強大な敵に立ち向かっているちっぽけな組織という状況です。個人的には、IntelliCADを応援しています。負けるな、がんばれ!

近頃、仕事関係で疲れてきました。走り続けることへの拒否感というか、評価されないことへの挫折なのか。ゆっくり休むことを体が望んでいるのか、精神的な疲労なのか、ただ燃え尽きただけなのか。自信喪失からの脱出、それが課題です。

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