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TeighaのPDFサポートその後

TeighaのPDFサポートのその後の話です。
Teigha(旧OpenDWG)のベースの契約だけではPDFを扱うことが
できないため、追加契約が必要となる。
デモ版での基本的動作の確認がとれため、追加契約を行い、
仮実装が完了したので報告する。
PDF Support Moduleと呼ばれ、追加契約に年間$500が必要となる。
ベース契約の開始時期により、その$500の支払いは変化する。
実例で言えば、ベース契約の開始が9月であるところ、
PDF Support Moduleの申し込みが12月だったので、むこう9ヵ月間の
月割りで$500×9/12=375ドルとなった。
そして、今年9月の契約更新のときは、まるまる$500が上乗せされる。
PDF Support Moduleの実体。
DLL版しかないので、現状LIB版を使っている場合は注意が必要。
LIB版はないのかと問い合わせたら、使っている外部モジュール
(Visual Integrity社)の関係で、ないという返事だった。
Teighaには、3.9.1とか4.0.1というバージョンがあるところ、
PDF Support Moduleは、原則最新版の4.0.1でしか公開されてない。
どうしても3.8.1で使いたいと要求してみたら、Webにアップしてくれたので、
言えば何とかなるのかもしれない。
デモ版では、PDFに電子透かしが入っていて、モジュール初期化
処理の度にメッセージボックスが表示されるという制限があるところ、
正式版ではこれら制限がなくなっていることを確認した。
世にはPDFを扱うためのライブラリが多くある模様。
でも、CADベンダーだったらDXF,DWGを扱うためのTeighaを
すでに契約しているわけだから、Teighaの追加契約がお得だ。
これがあれば、AutoCADのPDFアンダーレイを自社CADに取り込むことが
できて、さらには自社CADにPDFアンダーレイ的な図形を追加する
という構想があるなら、ベストチョイスになる。
CADのデファクトと電子文書のデファクトを両方ゲットできるのだ。

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