サイトアイコン CAD日記

Teigha改めODAでDWGをDXFに変換するプログラムをつくってみよう!【Part.2】

Part.1ではあれこれと前提の話を書いたわけだが、今回は実際にVCのプロジェクトを作る準備をしてみよう。

1.ODAモジュールのダウンロード
2019 Update 2のKernelとDrawingをダウンロードすべし。
具体的には以下4つのファイル。
・Drawings_vc15_amd64dll.zip
・Drawings_vc15_amd64dlldbg.zip
・Kernel_vc15_amd64dll.zip
・Kernel_vc15_amd64dlldbg.zip

2.フォルダ構成を以下とする
ODATest ⇒プロジェクトを配置するルートフォルダ
└─ODA2019upd2
 ※ODAモジュールを配置。1でダウンロードしたzipを解凍する場所。4つのzip内にはヘッダーやソースコードなどが重複しているので、解凍時に上書きしてよい。
└─SampleExe
 ※実際に作るVCプロジェクト。詳細はPart.3で明らかにするので、フォルダだけ作っておけばよい。

3.ODAアクティベーションファイルの入手
ODA Products Activationにアクセスして、自社用のアクティベーションファイルを入手する。2019.xで、Generato for C++とする。OdActivationInfoが入手できるので、SampleExe\ExServicesに配置する。
 
4.バイナリ(dllなど)をコピー
ODAのバイナリは、ODA2019upd2\exeにデバッグ用とリリース用に分かれて大量に存在する。実際に使うものは限られれているので、必要なものだけをコピーしてくる。
ODA2019upd2\exe\vc15_amd64dlldbg ⇒ SampleExe\x64\Debug\bin
ODA2019upd2\exe\vc15_amd64dll ⇒ SampleExe\x64\Release\bin
必要なバイナリは19個(ACCAMERA_19.12_15.tx、AcMPolygonObj15_19.12_15.tx、ATEXT_19.12_15.tx、ISM_19.12_15.tx、RasterProcessor_19.12_15.tx、RecomputeDimBlock_19.12_15.tx、RText_19.12_15.tx、SCENEOE_19.12_15.tx、TD_Alloc_19.12_15.dll、TD_Db_19.12_15.dll、TD_DbCore_19.12_15.dll、TD_DbEntities_19.12_15.tx、TD_DbIO_19.12_15.tx、TD_DbRoot_19.12_15.dll、TD_Ge_19.12_15.dll、TD_Gi_19.12_15.dll、TD_Root_19.12_15.dll、TD_SpatialIndex_19.12_15.dll、WipeOut_19.12_15.tx)。

とりあえず今回はここまで。本質的なところは、Part.3で明らかにする。ODAのライセンスを持っている人ならば、容易に出来ることだろう。実際のところは、SampleExeの作りにシチめんどくさいことがたくさんあって、そこを今回はまったく説明していない。ODAからダウンロードしたものでイチからプロジェクトを作ろうとすると、何だかんだとメンドウなことがある。次回はそんなあれやこれやを解説して、自分で新しいVCプロジェクトをつくれるようにポイントを解説していこうと思う。

Part.3(最終回)はこちら。

モバイルバージョンを終了