サイトアイコン CAD日記

LHA自己解凍書庫

以前、消えゆくLZHという記事を書いた。
そのことが原因になったと思われるトラブルに遭遇したので、レポートしておく。
あるマシンで、おいらのつくったインストーラが動かないという現象がおきた。
少し調べたところ、LHA自己解凍書庫の解凍に失敗していることがわかったので、
CABの自己解凍に変更して事なきを得た。
対象OSはWindows 7 64ビット版とのことだったが、正しくインストールできるマシンも
あり、原因はOSだけということではなさそうだった。
今後つくるインストーラでは問題はおきないが、今出回っているもので問題が起きる
可能性があるので、原因と回避方法は調べておくことにした。
再現する環境を手近なところで探してみたら、意外に近くにあった。
組織の中にあるWindows 7 64ビットが5台あって、そのうちの1台だった。
インストーラの問題というよりは、LHA自己解凍書庫の問題であることは
わかっていたので、まずはその切り分けを行い、確証を得た。
LHA自己解凍書庫をつくるためのフリーソフトを使い、任意のファイルで
自己解凍書庫をつくり、それを対象マシンで解凍すると、解凍先フォルダが
空欄になるのだ。
※LHA自己解凍書庫の形式を一つ古いものにする(WinSFX32?具体的な
 名前は忘れた)と、現象が出なくなる。
自己解凍書庫のある場所が書き込み可能だと、そこに解凍はされている模様。
でも、解凍先が作業領域になっている書庫の場合は、それが無視されて
自分のいる場所に強制的に解凍されることになる。
これにより、解凍後に自動実行するアクションが無視されることになる。
なかば意地になり、苦労を積み重ねた結果、以下の事実をつきとめた。
・現象が出るマシンで、新しくユーザープロファイルを作成してログオンすると
 現象が出なくなる
・新しくつくったユーザープロファイルにて、指紋認証ソフトを有効にすると
 現象が出るようになる
・もともと現象が出ていたユーザープロファイルは指紋認証ソフトが有効になっていた
この記事を読むと、LHA書庫が危うい状況にあることがわかる。
Unlha32.dll等開発停止、LHA書庫の使用中止呼びかけ
ウイルス対策ソフトにせよ、指紋認証ソフトにせよ、セキュリティにまつわるソフトは、
LHA書庫を無視しているということだろうか。
別にWindows 7 64ビット版だけの問題ではないのだろう。
また、指紋認証ソフトだけの問題ではないだろう。
今回のトラブルは、もっと低階層のことが引き金になっておきた一つの事例に過ぎないのか。
おいらにできる調査は、このくらいまで。
あとは、Web上の人々が活動しはじめることを待ってみたい。

モバイルバージョンを終了