CAD日記

主にAutoCADのことについて書いているけど、近頃は投資系ネタに注力している。自動売買、仮想通貨、PC関係、プログラミングなど。@caddiary

DWG

TrustedDWG

投稿日:2007年7月14日 更新日:

AutoCADに関わる人のあいだで、ちょっとした話題になっている。

TrustedDWG=「本当の信頼」なのか。

Autodeskいわく、DWGは世界で最も利用されているデザインデータ形式。

デザインデータというくくりから言うと、少々大げさな表現だが、

CADの業界に限って言えば、正しい表現だ。

AutoCADは当たり前のにDWGを読み書きできるし、

世界中のCADの多くが、DWGを読み書き可能であるから。

DWGが今のように業界の標準になったのは、Autodeskだけの功績ではない。

内部構造を非公開としているDWGを、OpenDesignAlliance(以下ODA)などの他社が

リバースエンジニアリングによって解析を行い、その解析ライブラリを

非AutodeskのCADメーカーが利用するようになったからだ。

そう言う意味では、AutodeskはDWGを業界標準にするつもりだどなかったはずだ。

他社のせいで、意図せずに業界標準になってしまったと言うほうが正しい。

Autodesk製のCADが保存したDWGのことを、TrustedDWGと呼び信頼性が

保障されたものとし、非Autodesk製のCADが保存したDWGを

信頼できないものとして排除しよう、ということが行われている。

AutoCAD2007から、そんな仕組みが実装されているのだ。

海外CAD事情に興味深いことが書いてある。

Autodesk製の2007形式DWGには、TrustedDWGを表すために特殊なフラグが立っている。

これをODAがリバースエンジニアリングにより解析して、DWGdirect 2.1.1を使って

保存したDWGにこのフラグを立てるようにして、TrusteDWGということにしたところ...。

AutodeskがODAを訴えた。

>Autodeskの訴訟には次の二つの争点が存在する。

>1. ODAはTrustedDWG という名前やテクノロジーを使用できるか? 答えはノー。

>2. Autodesk製品が生成するDWGファイルは信頼できるか(クラッシュしないか)? 答えはノー。

(海外CAD事情から引用)

TrustedDWGというAutodeskの登録商標を、ODAは侵害することはできないが、

TrustedDWGが本当に信頼できるものなのか、ということ。

TrustedDWGだからクラッシュしなくて、TrustedDWGでないからクラッシュするのか。

それは間違いだ。

どちらであろうともクラッシュするときはクラッシュする。

比率で言えば、少しは違いが出るであろうが、それほど大差はないはずだ。

裁判の結果がどうなったのか、詳細は知らない。

海外CAD事情によると。

>この手の典型的な結末は、Autodeskが勝訴はするが、陪審は賢明にも実体を理解し、

>賠償金1ドルを言い渡す…..いやいや、Autodeskは“三重”の損害を言い立てている

>ので3ドルというところか。

一方、大きくなりすぎたAutodeskへのエンドユーザーの不満が出始めている。

比較的大きなバグだった、コピー&ペーストの問題が出たときは、

それでもTrustedDWGだと言い張るのか、ということが言われたりした。

AutoCADで保存したDWGにおいても、整合性のない状態になったり、

不正なオブジェクトができる例がある。

それでもTrustedDWGかと。

巨大企業Autodeskと、弱小だが高い技術力を持つODAのバトル。

風はAutodeskに吹いていない。

市場が自ら持つ調整能力により、Autodeskは力が低下していくのか。

-DWG
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

ポリラインのふくらみ(改)

2007年に書いた記事「ポリラインのふくらみ」は、おいらにとって今でも大変興味深いテーマであり、もう少し掘り下げて書いてみたくなった。 ふくらみをB、円弧の中心角をAとすると、以下の計算式が成り立つと …

no image

円弧をポリラインに変換

以前書いた記事「ポリラインのふくらみ」を実践する日がやってきた。 複数のつながった円弧を1つのポリラインに変換する。 AutoCADのポリラインは、点列を線分でつなぐだけのものではない。 途中にふくら …

no image

新DWGManager

DWGManager Ver1.0.4。 シェアウェア(5,355円)としてリリース生まれ変わったようだ。 前にこのブログで触れたときは、Ver0.8.1でフリーウェアだった。 バージョン0台はフリー …

no image

DWGdirectの迷走

DWGdirect Version 1.14.01が出たのが、去年の12月半ばですから、もう2ヶ月も経ちました。最初の頃はみんな静観していたようですが、近頃バグ報告が多発しているようです。サポート掲示 …

no image

OpenDWG

2次元CADのデータ交換で最も使われているのは、DWGです。少し前までは、DXFだったのですが、徐々にDWGに移行しています。SXFというものも流通し始めていますが、まだその比率は低いです。さて、その …