CAD日記

主にAutoCADのことについて書いているけど、近頃は投資系ネタに注力している。自動売買、仮想通貨、PC関係、プログラミングなど。@caddiary

グルメ

古い油

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先週行った沼津での出来事。

行ってみて驚いたが沼津港は、魚介類を取り扱う店が集中した

一大ショッピング&飲食エリアだった。

ちょうど昼時だったこともあり、多くの人で混雑していた。

広い駐車場があったが、とめるのに15分くらいを要した。



アジやら金目鯛の干物を、そこここで販売している。

帰りに、6匹800円のアジを買った。

これはうまかった。

食事ができるところもたくさんあり、なかには行列している店もあった。

事前にネットで調べて、ここに行ってみようと思っていたのが、この店。

店の前は、騒然としていた。

20~30人くらいの人がごちゃごちゃとたむろっている。

整然と並んでいるわけではない。

後で調べたところによると、店内にノートがあって

そこに名前と人数を書いておくと、順番が来たときに

名前を呼ばれるシステムらしい。

それにしたって、30分以上は確実に待ちそうなこの店に決めるほど、

我々2人は気が長くなかった。

これだけ広いエリアにたくさんの店があるのだから、

他を探せば空いていておいしい店があるはずだと。

後で考えれば、そうそう都合のいい話はないってことがわかる。

たどり着いた店の名前を書くのは控える。

油が、古かった。

ごはんは、べちゃべちゃだった。

あら汁は、雑多なものが長時間煮込まれた感じ。

煮込みすぎと言う感じか。

刺身は、うまかった。

店に入った瞬間に嫌な予感はした。

まだ1時を少し過ぎたくらいの時間で、他の店はそれなりに

人が入っているのに、その店には2グループの客がいるだけ。

店の外からは、客がどれだけ入っているかはわからないようになっている。

扉を開けた瞬間に「しまった」という感覚があったが、もう遅かった。

やっぱやめた、と引き返す勇気はなかった。

まずは、カサゴのから揚げが2匹やってきた。

頭も骨も食べられるという説明をうけた。

油で長時間揚げたものだから、そうそうさっぱりした

食べ物でないことは了解していた。

一口食べた時点で、2人とも頭の中で気付いていた。

油が古いと。

店を出るときに妻は私に言い放った。

1週間前から使っている油に違いないと。

いやいや、そこまでは使いまわさないだろうが、

朝から使い始めた油を、昼のピーク時まで使いまくって

そろそろ捨てようかというギリギリのところまで使っていた

のではないか、と私は少しフォローしてみた。

つまり、運が悪かったのだと。

妻は2口ほどで食べるのをやめ、私はなんとか半分ほど食べた。

悲劇は、妻がメインディッシュとして天丼を頼んでいたことだ。

ごはんを隠すためにか、てんかすが敷き詰められている。

古い油の嫌なにおいとべっとり感、甘いたれ、べちゃべちゃのご飯。

その前に食べたカサゴのから揚げの味が残るなか...。

あら汁を飲めば、煮詰めたようなダシの味。

至上最悪のとりあわせに、妻の不機嫌さは最高潮に達した。

天丼を一口食べた後に、ボソッと妻が口にした「まずい」

という一言は今も忘れられない。

てんぷらのころもを剥がして、海老だけ食べている妻の姿に動揺し、

どうすることもできない自分にいらだった。

私は、刺身定食だったので難を逃れた。

刺身はうまかったが、ごはんとあら汁は同じ。

まずいものの一部を共有できたことは、まだよかった。

会計は、4200円。

こんな料理に4200円も払ったことは、痛恨の極みだ。

帰りがけに、海辺によって眺めた景色。

不機嫌な妻をなだめながら、帰りの110キロを運転して帰った。

今度沼津に来るときは、昼のピークを避け「丸天」でおいしいものを

食べようねと、誓ったのだった。

その日の夜は、我が家の定番「常夜鍋」。

シンプルでさっぱりとした味が、「古い油」を忘れさせてくれた。

-グルメ
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