CAD日記

主にAutoCADのことについて書いているけど、近頃は投資系ネタに注力している。自動売買、仮想通貨、PC関係、プログラミングなど。@caddiary

DWG

Revit と ビューポート

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3次元建築CAD Autodesk Revit。

AutoCAD Regular版とのセット販売。

AutoCADの価格に20万ほど上乗せすると

Revitが手に入るということ。

Autodeskさん得意の戦略か。

Revitは、AutoCADのDWGと完全互換があるとのこと。

Revitは2次元作図機能が劣っているので、

AutoCADで補う必要性があるわけだ。

その際、データが100パーセントわたらないと困るから。

Revitから保存されたDWGファイルに特異性を確認。

ビューポート情報が少々イレギュラー。

Revitから保存したDWGは、レイアウトを使用した

図面になっていたのだが、妙なビューポートが現れる。

レイアウト状態のDWGを、モデルのみ使用のDWGに変換する

ツールにて問題発覚。

非表示のビューポートが表示として認識されてしまい、

余計な図形が変換されてしまうという問題。

もちろん、AutoCADはこのビューポートを正しく認識している。

一般的な話、DWG内のビューポートには1つ無効なものがある。

AutoCADでDWGを開いてビューポートを数えた値と、

DWG内を直接参照(DWGdirect使用)して数えたビューポート数が異なる。

DWG直接参照でカウント=AutoCADでカウント+1

この無効な1個のビューポートが曲者だ。

私の経験則では、「尺度1で最初に現れるビューポートが無効」。

ところが、Revitから保存されたDWGでは違っていた。

調査の結果判明した、新しい経験則。

「尺度1かつ”表示状態で”、最初に現れるビューポートが無効。」

つまりRevitから保存されたDWGには、

非表示状態で尺度1のビューポートが、

データ内の最初のほうにあるということ。

このビューポート、図面上の配置を見る限り大して意味がなさそう。

図枠の少し外側に、矩形で配置されているだけ。

(非表示のビューポートなので、図形は一切表示されない。)

つまり、用紙枠を表現しているだけに見える。

Revitの特殊性というよりは、Revitのバグではないかと考えられる。

何らかの理由により、そこに矩形を書く必要があるのはわかるが、

それを非表示のビューポートで書く必要などないから。

レイアウト上にポリラインを1つ書いておけば済む話。

いや、よく考えてみたらデータ固有の現象かも。

入手したDWGは2つで、両方とも同じ状態になっていたが、

わずか2つで、Revitというアプリケーション全体を語るのは早急。

意図的あるいは偶発的に、こんな意味不明なビューポートが

出来てしまったという可能性もあるか。

-DWG
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